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弊社1周年!

昨年2020年11月17日に合同会社ローカルステイを設立しました。1年たったのだなあと感慨深いです。その日は、天赦日と天恩日が重なった吉日でした。

先日11月5日新月の日に、Local Stayポータルページをオープンしました。
Local Stay八ヶ岳をコアプロジェクトにして、「Local Stay○○」を全国の地方に立ち上げていただくフランチャイズ事業に取り組んでいきます。

このnoteが、この2年間で今日を含めてたった3つの投稿しかないことが物語るのは「これからどうなっちゃうんだろう、どうしたらいいんだろう、どっちに進むべきなのかな」という、コロナ禍での不安と混乱と立ちすくみ。これは事業をやっている人ならではの、恐怖にも似た感覚だと思います。どっちに進むことが正解なのかわからない。

私は、「だったら収束するまで静観だ!」としてあまり動きませんでした。あまり動かなかったおかげで、この2年間という時間がいろいろ考え世の中を見つめる時間になったのはラッキーだったかもしれません。あれこれやってみることもしなかったので、余計な経費をかけずに済んだとも言えます。

2年前の2019年の11月23日、まだコロナ騒動が起きる前に、ウェブサイト「Local Stay八ヶ岳https://local-stay.jp」を立ち上げました。

まだ事業構想もウェブサイトの企画も大雑把だったので、「wix」というテンプレートサイトでトップページだけ作って公開していました。(懐かしい。)

2020年7月には情報ウェブサイトらしいデザインに作り直してコンテンツメニューも作って情報アップをはじめましたし、その年の11月には新しいロゴマークやリーフレットや名刺も作り、ウェブサイトにもロゴマークが入りました。

実はそれらの制作費に充てられたらいいなと考え、ちゃんと事業計画も作りたく、地元北杜市の創業サークルなる勉強会に参加し、創業補助金をいただくことができました。

2021年の春には、北杜市商工会にお世話になりつつ、地元の地銀さんから借り入れもしました。

会社っぽい!事業っぽい!

しかしコロナ禍でたびたび緊急事態宣言が出て、八ヶ岳南麓のペンションやホテルはクローズする事業が続出。都市部からの人の移動促進をするLocal Stay八ヶ岳は、頑張れば頑張るほど非難されそうだなとビクビクしましたので、もうね、頑張るのをやめちゃいました。先行きの見通しなんか誰にもわかりませんしね。

いやはや大変な2年間だったなあと呆然とする1周年記念日です。(笑)

実は私は約25年くらい、都市と農村の交流を目的とした「クラインガルテン」という、会員制市民農園事業のプロデュースをしていました。地方自治体が事業主体で、私はコンサルタントという立場ですが、ほとんど企画運営や地元の方々への根回しや事業推進役で、運営受託みたいなやり方でした。

その25年間があって、山梨に移住してからの数年間で見聞きし体験したことがベースになっての、Local Stayの立ち上げなんです。

農村活性化というテーマからはいったん卒業したものの、地方の人口減少、空き物件の増加、産業や雇用の変化など、地方を盛り上げなければ日本の社会構造がおかしくなるという危機感が強くてですね、私自身が50歳で東京から山梨に移住して、命びろいにも近い経験をしたので、地方の素晴らしさを伝えたい、地方で暮らしてみたらいいのに、という思いを伝えたいなと考えたんです。

ただ、都市部から地方への移住は少し道のりが長いですし、衣食住や働き方や所得や生活スタイルの違いが確かにあり、ハードルは低くはない。

二拠点多拠点の暮らし方や中長期滞在でも、地方は楽しめるし、地方の味わい深い暮らしができる。何より、軸足を一箇所にしっかり根付かせるなんて、万人ができることではない。

生きる感覚もですが、暮らし方住み方はもっと軽やかで自由でいいはずだと私は感じます。

今、八ヶ岳南麓で暮らしていて、「観光旅行者」「別荘族」以外の中長期滞在というマーケットを盛り上げたいなと思ったのも、「もっと軽やかで自由でいい」という感覚からですね。

今、移住促進がやや頭打ちになっている地方創生にあって注目されている「関係人口促進」というやつです。

地方には「かつて人気の観光地だった」「かつて繁華街や市街地だった」けれども今は下降気味で荒廃に向かっている地域、でも魅力あるのよねっていう地域、ありますよね、そこが朽ちてしまう前に新しい魅力付けをしてそれまでとは異なるお客様を呼び込めないかと。それこそ地方創生なのではないかと。

空き物件になってしまっている古い建物や、オーナーが高齢で高度なサービスができないペンションやゲストハウスを、シェアハウスや賃貸不動産のようにして「中長期滞在」のご利用をいただけないかと。

コロナ禍以前から、二拠点多拠点居住促進・関係人口増加の、ちょっとしたブームが来ていた気がします。

安倍内閣の地方創生、シェアリングエコノミー(モノや空間やスキルやお金のシェア)とサブスクリプション(定額料金での利用)で、全国の地方の空き物件を活用した、いわゆる「住み放題事業」が幾つかローンチしましたね。

コロナ禍で都心を離れて自然が豊かで人口密度が少ない地方に人が動く追い風が吹いてきたのではないでしょうか。

コロナ禍で広まったリモートワーク、オンラインミーティング、さらにはオンラインサービスの広まり、リアル店舗に行かずにネットショップや宅配の利用は、住み方暮らし方や消費の概念を変えたように思います。

もはや人と頻繁に会わなくていい、すぐ会える場所にいなくていい。
もはや「便利なお店」がある場所に住まなくてもいい。
もはや「都心」「都会」でなくていい。

「地方での暮らしをしてみたい」「暮らしてみたい地域で暮らしてみたい」は、コロナ禍で都市生活者が抱くようになった新しいニーズのように感じます。

Local Stayは、新しい暮らし方住み方、価値観の新潮流に乗って、地方の中長期滞在に風を送っていきたいと思っています。

2年目の合同会社ローカルステイを応援してください。



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