映画ドラえもん のび太の新恐竜:レビュー
昨日、Amazonプライムで、久々に対象年齢が低めな映画を見たので、気づいたところ、面白かったところ、イマイチだった点などを記しておこうと思います。
概要
本作は、映画ドラえもんシリーズの中で、恐竜にフォーカスを当てた作品の中では三作品目に当たる。
という順番になっている。
あらすじ
本作は、ジャイアン、スネ夫、のび太のメンバーで恐竜展を訪れた。化石発掘体験の場所で、のび太が恐竜の卵らしきも化石を見つけ、タイムふろしきを被せると、一つの卵の中から2匹の双子の恐竜が産まれた。
大きくなるに連れ、2匹の恐竜「キュー」と「ミュー」を返さなければいけなくなり、白亜紀の世界へ戻すことをのび太は決意することになる。
といったストーリーだ。
「キュー」と「ミュー」は新種の恐竜で、「ミュー」のほうは子供のときから空を滑空できるが、「キュー」のほうは中々空を飛べずにいた。彼の空を飛ぶまでの努力する姿と伸びたとともに成長する姿が、本作の泣き所となっている。
よかった点
逆上がりが中々できないのび太、空が上手く飛べないキューと時間をかけてお互いが成長する様子をしっかりと時間をかけて描いており共感性を高めていた点
間違えてジュラ紀に行ったときに、のび太が落としてしまったものがしっかりと伏線として回収を完遂している点
恐竜の時代の発見と発掘した化石からストーリーを紐解く考古学の魅力を少しでも感じられる点
イマイチだった点と改善点
ドラえもんたちと恐竜のCGのタッチが明らかに違いすぎて目立つ点。
これは子供向け作品のため、どこまで突っ込むか迷うが、一映像作品として恐竜がいかにも3Dモデルののっぺりとした質感に対して、ドラえもんたちが同じ絵の中にいると、2Dの背景空間に、3Dの恐竜がいるように見えて違和感を感じました。タイムパトロールが活躍せず傍観者になっている点
→本作、悪役は存在せず、タイムパトロールは一見悪役に見えるが、歴史を観察する傍観者としての視点の役割になっている。
この影響で、本作の悪役は大型の翼竜と火砕流ぐらいになっているが、知能的な悪役が存在せず、ストーリーが予測しやすいものになっている点が欠点だ。
ストーリーをわかりやすくする配慮だろうが、タイムパトロールの目を逃れる第三勢力の悪役を登場させて、進行を読みにくくさせる等のサプライズがあると面白く見れたとは思う。
まとめ
私は涙もろいタイプなので、最後の方は何度も泣いてしまった。さすがドラえもん映画だ。
本作はストーリーが一本道な点や最後のどんでん返し的なものがなく、ある意味安心して見れる作品になっている。
大人になってしまうと、様々なサプライズ的な展開や、深掘りすると思わぬ意味などを多く求めてしまうが、たまにはシンプルな内容の映画もいいかもしれない。
本作は、『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』とは別の世界線(パラレルワールド)らしい。
個人的に、裏山で化石を拾ったら2006のピー助の化石を発見するルート、恐竜展で化石を発見すると、本作のルートになるのではないだろうか。
いつかドラえもんの感動させるテクニックについても記してみたいと思う。この記事では、ネタバレを避けて、いくつか重要な点を回避して記述しているため、よければその目で確かめてほしい。
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