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MarkeZineDay 2018 Autumn その4

9月21日 Day2

【A-1】リクルート流最強マーケター集団の作り方
【B-2】ロイヤルティーを高める顧客体験を実現する最新テクノロジーの活用
【B-3】受注率 400%!リコーが取り組むデジタルマーケティングの事例!
【A-4】~買い物メディア × 地図メディア × 環境データ~リアル行動を基点としたオーディエンスデータ活用(仮)
【B-5】広告を必要としないスノーピークから考える、コミュニティの重要性
【B-6】続・マーケター1,000人への調査で判明したリアル/Webブランディング広告を成功させた企業と、そうでない企業の違いとは?
【A-7】世界先端企業のデジタル戦略に学ぶ!顧客行動データのタイムライン化が実現するUX改善アプローチ
【B-8】CVRが3.8倍に!「会話データ」とMAを活用した新しいマーケティング施策とは?!
【A-9】集まれ、U-35! マーケターのキャリアを再考する

リクルート流最強マーケター集団の作り方 塩見 直輔

プレゼンで大事な事を調べていたところ、冒頭が一番大事らしいとのこと。
なので「おはようございます!!」と塩見さんが大きな声でご挨拶。

題に「作り方」との書いてあるが、まだまだ途上、、。このテーマを考え始めて3年ぐらい。なのでまだ試しながらです。

デジタルマーケターの悩み
これまでにやり方、手法で消えたものがたくさんある。例えば、ガラケーのSEO対策。GoogleとYahoo別々の検索エンジン対策。Flash。

10年でものすごく変わった!
リセマラって知ってます?
初期値の高いキャラを手に入れる方法。2012年頃に登場したが、検索エンジンで「リセマラ」と打つ。そしてスペースを入れるを今一番流行っているゲームがわかる。なるほど。。
しかし、この方法は後輩に教えてもらった。

もう一度、デジタルマーケター、デジタルマーケティングの悩み
・AIがいろいろやってしまう!
・10年後残っていない!
・後輩に追い抜かれる!
けど、、これが醍醐味でもある。

1人より3人。3人より10人。一緒にやるなら多い方が良い。
そして同じ人よりはいろいろな方を組み合わせた方が良い。

そこで問い。どちらがよいでしょうか?

異能のプロを集める or よく訓練されたエリート集団
トップダウンの組織 or ボトムアップの組織

エリート集団、トップダウンの組織はトップが重要になる。1人に任せるのはとても危険である。
ボトムアップの方がオーナーシップを持って楽しいし、前のめりになれる。

そんな集団をどこに作るか?
事業軸にするか機能軸にするか?
事業軸(縦軸)の場合、事業部が同僚となりボスは事業部長。
機能軸(横軸)の場合、事業を跨いだ例えば営業が同僚になりボスは営業部長。

悩ましい、、。

リクルートがなぜ分社化したか?
答えはIT化の為。
以前から営業力は強かったがどうIT化を進めていくかが課題だった。

分社化のメリット
・ポストが増える。
・意思決定が早くなる。
・競争が生まれる。

各分社にIT化を競合わせて進化が一気に進む、、、!

すると、

今までは隣の部署が他社となって競争するようになった。負けたくないので隣の部署(他社)には教えない、、。

・失敗が隠される。
・他部署(他社)でも同じことが繰り返される。
・ノウハウが断絶してしまう。
・採用でも競合が多発してしまう。

情報やノウハウがマーケターの養分のはずだがそれがなくなってしまった。

もう一度、問い。事業軸と機能軸どちらがよい??
事業軸 or 機能軸 の2元論はやめた。
分社化したので事業軸となっていたが、両方の良いところを取ることにした。マーケター組織のハイブリットを目指す!←大谷翔平
ベースは事業軸で機能軸を合わせる。

親会社にネットマーケティング推進室を設置。
そして各分社にいたマーケターを全て親会社に出向させた。しかし、これまでいた事業子会社も兼務とした。
名刺を2枚持たせる。
親から権限を多く与えられ、分社間の移動も可能にした。
子会社に席は残し、通常業務や朝会も子会社で生活。今までとほとんど変わらないが権限は増えた。

親に出向するのだが、みんなに伝えなかったことがある。
「ノウハウは共有してください。」これは言わなかった!

悪影響は出た?
ケンカするのでは?→ケンカはする。俺の方がすげーとなる。
しかし室発足時に
「マウンティングは禁止」を宣言した。マウンティングはダサい!

人事評価もマウンティングはマイナス、挑戦的な失敗の共有はプラスとした。
そしてやり方は統一しない!
事業ごとに同時並行的にやる。結果的にはイケてる。
→あそこの施策120%アップしたらしいよ、と数字で動くようにした。

他にも悪影響はあった?
・部長が大変になった。。けど給料いっぱい貰ってるから大丈夫。

部長まではミラー化可能。現場は変わりない。
【専門性、手段】× 【ビジネス、貢献、目的】でバランスのとれた最大化を目指す。

それによって生まれる影響
Will最優先。できることはなに?やりたいことはなに?
→自分をマーケティングしろ!

結論
ボトムアップの異脳集団で発展的統合しミラー化!
世界を変えるのはインターネットだとじている

感想
話を聞いていて、先日の朝一セッションの井上大輔さんの話に通じるところがあった。両者とも現象をよく捉えている。「マウンティング禁止」も社会性の本質の1つだ。それを出来るだけ抑えて評価に結びつける。
塩見さんはさらにマーケターという職業の別の顔も見せてくれた。それは複数組織を横断的に歩けるのはコニュニケーション、調和、人間力(総合力)が優れている人物。リクルートが1つの例を示してくれたがそれがもっとも適しているのはエンジニアや営業ではなくマーケターということだ。


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