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22歳のわたしが5歳のわたしと出会った日。

インナーチャイルドという言葉を知ったのは、ほんの少し前だったと思います。特に深く考えたことはなく自分には関係ないだろうと思っていて。
※初めて聞いたという人は、ぜひGoogleで検索してみてほしいです。

数日前に、インナーチャイルドに全てが起因しているのでは?
という台詞が急に頭の中に降りてきたんですよね。これは嘘でもなんでもなく、唐突に。

恋愛のことで頭を悩ませることに疲れていた私。
どうしていつも冷静に考えればクズだとわかっている男から離れられないのか、どうしていつも気づいたら男に振り回されてしまうのか。傷つくたびに解決法を探して、一瞬は解決した気になって、でもまた恋愛をすれば同じような状況になっていて。

少し前の記事でも書いてたんですが、数ヶ月前からなんとなーーく幼少期の父親とのトラウマがもしかしたら影響しているのかも?と思ったことはあって。
根拠はないけど、気づいたら高圧的で自分勝手な男性に惹かれる傾向がある=父親に似ている男が多い=もしかして?ぐらいのものでした。

私の幼少期の家庭環境は少し複雑で、幼い頃から父が母に暴力を振るっている姿を何度も見てきたし、実際に私も妹も暴力を受けていました。
幼い頃の記憶といえば父に怒られないかビクビクしながら日々を過ごしていて、母にも思う存分甘えられなかったなあということ。10歳の頃に家を出てからは、母が女手一つでここまで大切に育ててくれました。

今わたしは22歳になる年で、父から離れて12年。
今思い返せば子供の頃の辛かった、我慢していた、悲しかった、大好きだよと抱きしめて欲しかったという気持ちに一度も向き合ったことがなかったんですよね。

子供の頃、どんな気持ちであの家に居ただろう。

そう考え始めた瞬間に、5歳ぐらいの自分が当時感じていた気持ちがぶわっと溢れてきて、気づいたら声をあげて泣いてました。(自分でもびっくりした)

その辛い、悲しい、愛されたかったという感情にとことん向き合って泣き終わった後に子供の頃自分をそんな気持ちにさせていた理不尽な環境に対して怒りが湧いてきて、それと同時に許せないと思いました。いくら親であっても、子供の笑顔を奪うようなことをしていいわけがない。子供は自由にのびのびと在るべきだし、子供じゃなくても同じ。誰にもその人を傷つける権利なんかない。

異性と関わった途端に自分を傷つける存在であっても受容し、相手の顔色を伺って嫌われないように尽くす。その行動全てが自分の価値を下げているという自覚すらなかった。もしかしたらこれって雑に扱われてるのかな?と思っても異性相手となると心の底からそれを実感できなかった。
そんなふうに自分を扱う他者、特に異性に対して心の底から「許せない」と思ったことがなかったので本当にびっくりしたんですが、心理学的にはこれがすごく大きい一歩みたいです。

心の中の幼い私が、未だに父から愛されたかったし求められたいと強く思っている。
それは今も満たされていないから、一時的に「好きだよ」と言ってくれるけど都合よく扱ってくるクズから離れられないし、顔色伺うし、嫌われたくないんです。

幼い頃の傷に初めて大人の私が触れたことで、自分の中にもう1人の自分がいたんだと実感できて、もう二度とあの頃みたいな思いを自分にさせてはいけない。と強く思えました。

今までニュースなどを見て理不尽に暴力を受けている子供のことを知った時に、許せないなと強く憤りを覚えることはありました。でも、自分自身を雑に扱ってきたり傷つけてくる人間に対して心の底から憤りを覚えたことはなかった。友達に言われて初めて、それやばいよ?って言われて初めて「あ〜やっぱひどいよね」ぐらいのものでした。終わってますね。

自分が受けた心の傷を無視しない。当たり前のようで私がしてこなかったこと。

自分の気持ちを心底理解してあげられるのも、自分を守ってあげられるのも、この世で自分しかいないのにその自分が自ら他者に傷つけられることを受容しているなんて、やばいどころか…って話ですよ。

これを気まぐれでも目に留めてくださったあなたも、もし幼い頃に感じきっていないかも?と思う感情があるなら一度ゆっくり時間をとって、自分の中の幼い自分と会話をしてみてほしいです。
きっと本当の意味での自分を大切にすることの第一歩になるはずです。

幼い頃のわたしに気づけた今日が、これからの人生にとって大きな一歩になる予感。




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