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銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

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愛犬との出逢い、難病になったこと、愛犬が遺してくれた大切な想い出を、ノンフィクション小説に残しました。 命日から1年が経ち、アニマルコミュニケーターさんに愛犬からのメッセージを教…
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#アニマルコミュニケーション

銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~(全文)

銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~(全文)

#1 あらすじ あなたに出逢う為に待っている犬がいますよ
あなたの準備が出来たら、逢えるそうです

気をつけて欲しいのは体調。
病気のことについて少し見えるからそこだけ気をつけて。

あるセラピストの言葉を聞いたのは二十代を終える頃だっただろうか。

その時は単なる犬好きとして、私に逢う為に待っててくれる特別な私の犬に逢えるのだとワクワクしていた。

それから

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#26 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

#26 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

銀河の犬と水玉

 1年のうちに短い日数しか咲かない曼珠沙華。
 その季節に私はジュビ子を見送った。
 去年の庭の風景は刹那的に記憶に残り、モノクロームであり、鮮やかなカラフルさでもあった。
 スローモーションのように流れるその景色は、曼珠沙華が1番永く咲いた年だと私の記憶に残る事だろう。
 あんなにも庭の曼珠沙華を眺める時間を持ったのはきっと最初で最後だと思うから。
 私が思っている以上に、宇宙

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#24 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

#24 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

ジュビ子の使命と私の使命

 動物は飼い主の使命を果たす為にそのお手伝いをする使命を持って生まれてくる。
 今世での私の使命は、繰り返し魂に刻み込まれた無価値感、自分の存在意義の過小評価について、手放して終わらせる。
 今世で卒業すること。
 その為に、この病気になり、何の役にもたてない、生きてていいのか?という想いを味わう現実を作り上げた。
 そこで私は常に思っていた疑問を尋ねた。
 病気になる

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#23 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

#23 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

ユニコーン

 Sさんは超現実派のアニマルコミュニケーションとしてやってきていた。
 千頭を超える動物と繋がってきて、ジュビ子が初めての登場の仕方をした、と言いにくそうに前置きをしながら話してくれたのは「白い翼の生えたユニコーンの姿になった」というものだった。
 後からSさんのブログには「ユニコーン」なんて非現実的な象徴となるものを、

 ——「……言いたくない」——

 と思っていたらしい。
 

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#22 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

#22 銀河の犬と水玉~曼珠沙華の伝言~

第十三章 アニマルコミュニケーションアニマルコミュニケーション

 以前、気が済むまで病院を回ってみれば?
 とジュビ子が言ってると言われてその通りにして苦い思いをした事から、アニマルコミュニケーションに対して「?」の感情も生まれていた。
 あの時はお試しワンコインの生徒さんだったので、そのお師匠さんならまた違うのではないか?
 と本を出版されていたので拝読したが、そこでもやはり「?」と言うより、

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