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(見た記録)でっけぇ風呂場で待ってます感想[第7話]

第7話「銭湯の正しい入り方」
ハナコ秋山さん担当回。

ハナコ秋山さん2周目。構成的なこだわりとか、やりたいことだとかが前回との比較で分かって面白かったです。確かに、同じシチュエーションで複数話書くというのは(普段のコントなどでは)なかなか見ることができず、このドラマ企画の醍醐味だな、と思いながら見ています。もうそろそろ終わりが見えてきて寂しい。

最初に、登場人物たちが作った「銭湯の正しい入り方」の映像。前回は劇中劇をしていて、今回は映像を作っているというのは面白い発想だと思いました。「ドラマの中で作られたもの」を出すのが好きなのかもしれません。作家性というか、やりたい構造を強く持っているのを感じます。
中盤にはまた劇中劇的な場面がありましたが、表現としてはかなり大胆で、劇であることをメタ的に扱っていたのは面白く見つつ、驚きつつでした。前回と比べてもかなり直球の攻めを感じます。(これも複数話担当するからこそ見ることができたのかもしれません。)劇中劇では、それぞれが別の人物を演じていて、誰もその状況にツッコまない。ドラマは舞台と比べて制約が少なく、意図的でない限り違う役には違う役者を当てる訳で、かなり舞台的な表現だなという印象。
最後は、再び登場人物たちが映像を作り、親に宛てるという形での終わり。始めと終わりでしっかり閉じていく構成の巧さ。TVガイドのインタビューで、飛行機の安全ビデオから発想を得たと話していましたが、こんな日常のきっかけから話を組み立てて、全体的な構成と組み合わせていくのは本当にすごい技術だな、と。コント職人などと言ったりすることがありますが、職人としての凄みをますます感じます。

あと、登場人物が多い回にも関わらず、出入りが少かったと感じたのが印象的。バランスよく、色々なキャラクターの組み合わせとエピソードを散りばめている巧さ。

今回の長谷川さん。特に色々な顔の表情が見れたボーナス回。笑顔でもどこか目の奥が笑っていない感じとか、キャラクターの憎めなさとか、本人がどこまで意識しているか分からないところも含めて魅力的。冒頭の映像(という設定)で、秋山さんと扉を開けたり閉めたりするところが特に好き。あとは控えめな人工呼吸のしおらしさとか。
今回のバンダナは、序盤右(視聴者から見て左)にありつつも、徐々に真ん中へ。今週は何か特にキツそうに縛られていた不思議。だんだんキツくなっていくバンダナが、実は瀧さん(長谷川さん)はかつて極悪非道な人物で、その贖罪としてバンダナがどんどんきつくなっている、的な結末を示しているのではないか、という絶対に起こり得ない予想をしています。普通に平和に終わって欲しいです(そう終わるでしょう)。

次週は空気階段水川さん担当回2回目。前回、ハッとさせられる台詞が多く、好きだったのでとても楽しみ。

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