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ベスト・ムービー2022

2022年の映画業界を振り返るに、コロナ禍の中でも割と劇場は比較的普通に稼働していたおかげもあり、私的には都合92回映画館に足を運んだことになりました。
そのコロナ禍の煽りなのかどうか分かりませんが、名門「テアトル梅田」の閉館という衝撃的な出来事の反面、配信フォーマットが順調に普及していき、賞レースでもNetflixなどの作品が当たり前にラインナップするようにもなってきましたね。

そんな中、「2時間に渡って他のことができない」という体験は、スマホ見ることすら禁止される「映画館」を置いて他にはないのではないかとすら感じるし、ある意味貴重な時間になってきた、と言えるのではないでしょうか。
なので、この「貴重な時間」ができるだけ長く私たちの間で担保されるよう願いを込めて、今日もまた映画館へと足を向けていきたいものです。

ということで、2022年のベストと言いますか、心に残った作品を記録しておきましょう(前述の理由により、あくまで「劇場」で鑑賞したもの限定です)。

TOP3

まずはトップ3!
(ランキングではなく、あくまで順不同です。)

トム・クルーズ兄貴の映画への思いにはもはや涙が溢れるので尊敬を込めて記載は一番上に。「映画館で観る映画」というフォーマットを信じ、一般大衆が「映画館に足を運ぼうと思う価値」を創造し続ける信念には心底に恐れ入る。本作も言わずもがななんだけど、細かいこと言うと、操縦桿を動かす時の音がなんとも心に染み入りましたw。
「ケイコ」は直近なので多少甘いのかもしれないのですが、あのラスト数分間は近年最高の「表情だけで伝え切るラストシーン」では。
「偶然と創造」はこの中では一番「好き」なんですよね。特に感動とか涙なわけでもないのですけど、劇中3編ともになんとも心が鷲掴みにされました。

TOP10残り7作品


以下、10作品中の残り7作です。こちらも順不同です。

いつもよりも邦画が多い印象ですよ。
邦画界隈、とても良くなってるんじゃないでしょうか。
この中でも特筆すべきはSLAM DUNKのランク入り。私はどうにもアニメ絵やアニメ声が苦手で、一部以外はアニメーションはほとんど見なかったのですけど、ちょっと印象が変わりましたね。素直にすごい先進的な表現だと感じましたよ。 
あと、「もっと〜」はもっと評価されてもいいような気がするのですが、とにかく役者陣がどれも大当たりで、かつ驚愕のお祭りラストが待ってるので、知らない人にはぜひお勧めしたい一本。
ホラー好きとしては、「X」も忘れ難い逸品だし「ボイリング・ポイント」はいろいろなテーマが内包されていてめっちゃ良かったです。「NOPE」も私は支持しますよ。空を見上げる映画はとりあえず大好きだし。本作は何よりも何かと「美しい」。
これら以外にも選外に落とすのが惜しい作品も。。
これらはタイトル画像に掲載してますので是非チェックしてみてくださいね。

ベスト・アクター

  • トム・クルーズ

  • マッツ・ミケルセン

  • 若葉竜也

トムさんは前述の通り。いつまでもお願いします。
そういえば、IMAXアバターの上映前に、来年公開あの作品のクレイジーなメイキングがアタッチされてたんですが、観客ドン引きしてましたw
マッツ先生は「ライダーズ・オブ・ジャスティス」の名演から、そして若葉竜也くんは「神は見返りを求める」の最悪ゴミ野郎演技から。

ベスト・アクトレス

  • 岸井ゆきの

  • 古川琴音

  • 伊藤万理華

  • 河合優実

  • ミア・ゴス

岸井さんは「ケイコ」で完全に一皮剥けた。今後が非常に楽しみ。
伊藤万理華は、昨年の「サマーフィルムにのって」がサイコーだったが、あれがフロックでないことを見せつけた「もっと超越した所へ。」や「そばかす」だった。自然体で等身大で天真爛漫かつ心に秘めるものを持つ女子、を演じたら天下一品です。
「偶然と創造」の役者陣の中でもひときわ煌めいていた古川琴音や、「愛なのに」で切ない乙女心を魅せた河合優実(昨年の「サマーフィルムにのって」も良かった!)も忘れ難い演技を見せてくれました。
Xのミア・ゴスは二役を感じさせない貫禄のホラー若大将で、前日譚の「Pearl」も楽しみですよ。

ワースト

酷いのもありましたわね。
特にジュラシックは酷かった。ハリウッドというかカリフォルニア州に住んでる映画関係者に蔓延する思想はどうにかならんものか。
その他、なぜダメなのかという感想にご興味がある方ははリンク先から。

ということで、2022年の総括でした。

2023年は期待作揃いで楽しみですね。
配信作品は、前述の理由からこれまで除外してきましたが、そろそろそんなことも言ってられないかもですねー。


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