ロイドのバーの酔客

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ベスト・ムービー2022

2022年の映画業界を振り返るに、コロナ禍の中でも割と劇場は比較的普通に稼働していたおかげもあり、私的には都合92回映画館に足を運んだことになりました。 そのコロナ禍の煽りなのかどうか分かりませんが、名門「テアトル梅田」の閉館という衝撃的な出来事の反面、配信フォーマットが順調に普及していき、賞レースでもNetflixなどの作品が当たり前にラインナップするようにもなってきましたね。 そんな中、「2時間に渡って他のことができない」という体験は、スマホ見ることすら禁止される「映画

    • 2020年映画ベスト10

      昨年はコロナ禍に見舞われたことが大きく、劇場での鑑賞は84回と昨年からは激減しました。特に4月、5月はほとんど閉鎖されていたこともあり、各月1本ずつしか観ておらず、なんとも冷え込んだ春先でした。 その後も洋画の新作はほとんど公開されておらなかったものの、いわゆる「大作」以外では思ったほどのコンテンツ不足感もなく、むしろ「アウグスト」をはじめとしてこの期に及んでまさかに陽が当たる作品が多かったのも特徴的でした。 その他ノーラン祭りや、まさかの「コマンドー」リバイバルなどはむしろ

      • 映像表現における"しょうがない"の境界線について「アルプススタンドのはしの方」から考えてみた

        青春映画の佳作「アルプススタンドのはしの方」。 封切日の初回に鑑賞してから、ずーっとモヤモヤしてました。 作品そのものは素晴らしいし、咎めるのが本意ではないのだけど、そろそろ終映していっているので記録しておきたいと思います。 「アルプススタンドのはしの方」はどんな映画か(解説) 第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた、兵庫県立東播磨高等学校演劇部による戯曲が原作の青春ドラマ。野球を観戦している少年少女たちに交差する思いを、波乱に富んだ試合の展開と重ねて描く。監督は『

        • 心を鷲掴みにしてくれた映画たち 2019

          2019年もたくさん映画を鑑賞しましたね。劇場鑑賞数は115と過去最大数になりまして、おそらく今の仕事をしている以上、この数を抜くことはないものと思います。 ということで昨年鑑賞した作品の中から各賞の発表。 1 ベスト作品賞(順番は上からなんとなくのランク順)「CLIMAX クライマックス」 オープニングからアゲアゲの状態でラストまで突っ走る!なのにちゃんと3幕構成になってて難解になり切らずに「狂乱」を描ききるドラッグ映画。 「女王陛下のお気に入り」 大好きなヨルゴス・

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