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ホットリーディング

詐欺も占いも営業も、実は紙一重である。

僕の大好きなリーディングスキルについて、2日間に渡って紹介していきたいと思います。

初めて聞く人も多いと思いますが、覚えて損はありません。




ホットリーディング
占いやカウンセリングの際に、事前に情報を得てからあたかも事実を言い当てたかのようにするテクニック。
ビジネス用語としては事前に身辺調査をしてから営業に向かい、相手の欲しい言葉を掛けてあげるというテクニック。


コールドリーディング
ホットリーディングの逆で、事前の調査なしに相手のことを言い当てるというテクニック。
相手のリアクションや声色から気持ちを読み取り話す事で、自分は相手の事をよく知っていると思わせるテクニック。




はじめましての方ははじめまして。

お久しぶりですの方はお久しぶりです。

どうも、僕です。


今回から2回に分けて、僕の最も得意とする「リーディング」についてご紹介していこうと思います。

第一回は「ホットリーディング」についてです。


実体験も交えて説明していくつもりなので、少しだけ長くなるかも知れませんが、どうぞお付き合いください。





そもそも「リーディング」というのは言葉の通りで、相手の気持ちを「読み取る」事を差します。

事前の準備があろうがなかろうが簡単ではありません。

スキル自体は一朝一夕で身に付くものではありませんが、今回は比較的簡単な使用例をご紹介します。


まずは「ホットリーディング」という事で、日本で一番有名な例はおそらく冝保愛子(ギボアイコ)さんですかね。

相手の住所から年齢から、友人関係から何から何まで霊能力で見透かしてしまうという超能力で一世を風靡しました。


しかしその実、数多くのお弟子さんが裏で身辺調査を行い、相手の事を1から10まで調べ上げていたそうです。

大掛かりな「ホットリーディング」の使い手だった訳ですね。

中にはアンケートと称して自宅や実家に行って質問をしたり、街で声を掛ける等していたそうで、殆どスパイ活動と一緒です。


ここまで大掛かりだと中々真似できませんが、ビジネスシーンや私生活であればもう少し簡単に使う事ができます。


例えば取引先のA社に訪問する際、事前にホームページを確認して社長の名前や会社のトピックスを確認しておきます。

これだけでも十分な下準備と言えますが、「ホットリーディング」として活用する場合は、社長の名前でネット検索したりSNSを調べたり、トピックスを地元新聞などで取り上げていないか、関連性の高いニュースは無いか。

そこまで確認しておきます。
僕の場合は大体ここまでセットです。

そして、例えば息子さんが野球をやっているとか、地元のお祭りに協賛していたとか、そういう情報を手に入れておきます。

あとは、これをネタに話を...


する訳ではありません。


こうやって調べたネタは基本的に自分から話のネタに使わないよう心掛けています。

相手に好意を持って貰いたい場合は特に仕事の話だけを淡々と進め、その中で相手が何気ない世間話をしようとした時に「ホットリーディング」を使います。

例えば相手が間を繋ごうと適当な話題を振ってくる時があります。

A社長「ササキさん背高いね、何かやってた?」
僕「野球をやってました。とても下手ですが。笑」
A社長「野球か!いいねえ、どこでやってた?」

という風に、僕が野球をやっていたかどうかは関係なく、相手が食いつきやすい所に話題を持っていきます。

後は偶然を装いながら。

僕「そういえばここら辺だと〇〇高校の野球部がランニングしてるのを見ましたね。僕が高校生の頃より立派に感じます。」
A社長「そうかい!?実は〇〇高校の野球部に息子が居るんだよ!むしろ君のように立派に育ってくれたら良いんだがねえガハハハハハ」
僕「ガハハハハハ」

ガハハと言った具合です。


基本的に「ホットリーディング」は知らないフリをして情報を引き出し、気の合う仲間と思わせる時にとても効果的です。


また、窮地を救ってくれる事もあります。

相手に知らない情報を突き付けられて、理不尽な形で勉強不足を指摘されるなんて事もあります。

(取引先だけでなく社内でもありますね。)

相手も商売人ですから、マウントの取り合いになる事は少なくありません。

そういう時にも「ホットリーディング」が役に立ちます。

B社長「この数字が何を示してるのか分かるかね?」
僕「?(なんだこれ)」
B社長「この数字を見てピンと来ないなんて、君はいつも何を見ているのかね!」
僕「すみません勉強不足で...これは何の数字ですか?」
B社長「これは私たちが去年作ったBマシーンの売り上げに決まってるだろ!」
僕「(社員でも分からん奴おるだろ)そうでしたか!てっきり僕はB社が協賛している〇〇祭りの売り上げ推計かなと思いました。」
B社長「!?我々が協賛している事を知っているのかね!?」
僕「僕はB社のファンですから、何でも知っていますよ。あ、この数字以外なら。笑」
B社長「そうかねガハハハ!」
僕「ガハハ」

ガハハと言った具合です。




そんな上手い事いかんやろ。




そう思いたくなる気持ちも分かりますが、恐らくそう感じた人は一度も「ホットリーディング」を活用したことが無い方か、営業のお仕事の経験が無い方だと思います。

逆に言うと営業の経験があれば上記の話は「リアル過ぎる」ぐらいに感じているはずです。




ホットリーディング」はただ調べて「調べたので知っています」という使い方ではその真価を発揮できていません。

むしろ「これは調べました」という使い方だと「調べたんだね、偉いね」とプラスに働く事もありますが、「それしか調べてないんか」という見方もあって、マイナスに働く事もあります。

相手が猜疑心を持っている場合は特にです。

前提条件として一定以上の会話スキルが必要になりますが、一定以上の会話スキルと経験値があれば、1調べるだけでまるで8~10知っているかのように見せる事ができます。

単なる下調べで終わらせない、それが「ホットリーディング」です。

是非営業にお困りの方はお役立て下さい。




さて、つらつら長い事文字を打ってきましたが、「言うは易く行うは難し」とはこの事。

正直僕も完璧に使いこなせている訳ではありませんが、十年近く続けて来た事で、かなり上達したと思います。

それでもまだまだ奥深く、底を感じる事ができません。


しかし、恋愛にも大いに使えるスキルでして、「ホットリーディング」と「コールドリーディング」を合わせると、もうマジで向かうところ敵なしです。

女性は特に占いとか運命とか心を読まれる事が大好きですからね。


という事で次回は「コールドリーディング」についてご紹介します。

また次回。

サポートして頂いた方の事は一生忘れません。 靴ぐらいなら喜んで舐めます。