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職場に定着できない理由は、コミュニケーション力の問題だけではありません。

岡山のキャリアコンサルタントMICHIKOです。

なかなか人材が定着しないと悩んでいる企業さんの事例です。
一生懸命に働いている人程、定着ししずらいかも?と私は常々感じていました。その理由として考えられることは、会社として目標や方向性があやふやなため、スタッフそれぞれが、自分が正しいと思っている方向に向かってしまい、組織全体として同じ方向に向いていないと感じているためです。

組織としての目標や方向性が不明確だと、働いているスタッフにとって、自由を感じるかもしれません。しかし、誰かが自由を感じてしまうと、他の誰かが不自由を感じてしまうことも多々あります。
そんな状態で数か月、ある新人スタッフから退職したいという申し出があったみたいです。
退職理由は、ズバリ人間関係です。

職場の中で、自由にやりたいように仕事をしている人がいれば、その職場内の誰かに負担がかかっている場合もあります。
人間関係による退職なので、「それは個人のコミュニケーション能力の問題でしょ!」って言われそうですね。しかし根本にある理由として、組織としての目標や方向性が不明確なため、自分の信じる道や方向にそれぞれが進んでいかざるを得ないという状況があり、組織としてのマネジメントができていなということでした。現場のスタッフとしてはそうしないと前に進めない・業務が成り立たない。そういう中で起きたスタッフ間の人間関係の悪化からでした。

そのため、価値観や考え方の違いやその職場内の発言力の強さなどの力関係による不安や疲労などのストレスを生じ、そのストレスから逃げたい一心で退職という選択です。

職場の人間関係ってコミュニケーション能力の問題だと言われることも多いのですが、よくよく話を聞き、客観的な視点で事実に目を向けてみると、人の問題というよりも組織の問題ということもあります。

今回の例も、それぞれ自分の想いで仕事をしているため、意見の違いや価値観の違いを認め合うことが出来ず、また、しっかりとした判断基準がなく現場の判断に任せてしまっていることが原因です。
*どんな方向に向かって進んでいくのか?
*どんな目的や目標を掲げているのか?
*組織としてどんな行動を取ってほしいのか?
進むべき方向への判断基準がないとそれぞれが自分の想いで進んでしまいます。

職場の人間関係の問題=個人のコミュニケーション力ではありません。
コミュニケーション力を鍛えながらも、人と人が活き活きと仕事ができる仕組みを考えて行くことも職場定着への解決策の一つだと思っています。

職場定着について悩まれている組織や人事の方は、一度、組織として出来ることも考えて見てください。

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