「人」を大切にする企業と大切にしない企業の違い

岡山のキャリアコンサルタントMICHIKOです。

中途採用ばかりの職場は、人間関係が複雑です。
それぞれの人達の過ごしてきた環境があまりにも違っているため、
仕事に対する価値観の違いが大きかったり、持っている情報の量と質にも
大きな隔たりがあります。

ある企業では、常に人が入れ替わっています。
定着率の悪さでは、私の知っている限りでは一番かもしれません。
常に、どこかで意見の違いによるぶつかり合い（紛争）も起こっています。
現場の責任者はいつも紛争をまとめていくことが仕事になっているほど。

どうしてそうなっているのだろう？って観察してみると
人がすぐに辞めるから、とりあえずの人材を採用する。
人が育っていないので、誰も仕事を教えたり、
ましてや仕事の判断基準が人それそれだったりと統一性が全くありません。
これは、人材不足による悪循環によるものです。

この企業の根本的な人材定着率の悪さの理由は、人を育てるという視点がありません。
中途採用者ばかりのためもありますが、経営理念や行動指針などを伝えていく研修などもありませんし、経営理念等があるようにも見えないという特徴があります。（実際には、あります）
特に、地方の営業所には、経営層の考えや会社の方向性が全くみえていません。
経営層の方も地方に来ることがあっても現場に顔をだすことすらしていないそうです。
それでは、現場にどんな課題があるのか？ということは、
全く問い言っていいほど把握していません。
悪い報告が上がっていっていないこともありますが。

先日、定着率が高く、成長している企業の研修を担当してみて
職場の雰囲気の違いや経営層の方々の考えの違いがはっきりとわかりました。
定期研修に関しても、経営層がしっかりと同じ研修に参加し、どんな研修内容が必要かをしっかり吟味している企業と人材育成って何？っていう企業。
違いは明白です。
やはり、人を大切にする会社は成長していき、人を大切にしない会社は常に人材不足で現状維持に必死です。

成長する企業と成長しない企業。
やはり決め手は、「人材」という資源をいかに活用していくか！ということですね。

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