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【限定公開イベントレポ】 持続可能な地域社会を「農」で創る。 農的暮らしがもたらす、人生のオモシロさとは。

日本最大級の地域メディア「LOCAL LETTER」が運営するオンラインコミュニティ「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」の“内側”をご紹介する本note。

\「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」って何?という方はコチラをチェック/

今回は、コミュニティ内で“限定配信”されているトークライブの様子をご紹介!

今回は、昨年8月に行われた、 “農ライフ偏愛ビト” こと、株式会社The CAMPus BASE 代表取締役の井本 喜久さんとのトークライブの様子をお届け。

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「農で人生のオモシロさが10倍になる」と主張する彼に、農の面白さはもちろん、大変さ、ビジネスの成り立たせ方など、ここでしか聞けない赤裸々トークをお伺いしました。

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井本 喜久さん株式会社The CAMPus BASE 代表取締役)
2017年「世界を農でオモシロくする」をテーマにインターネット農コミュニティ The CAMPusを始動。全国の凄腕農家たちの暮らしや商いの知恵をオンラインメディアで配信し、小規模農家の育成に特化したスクールもスタート。その他、全国の様々な地域を「農」で活性化するプロジェクトもプロデュース中。従来とは異なる観点で農の魅力と可能性を伝える “農ライフ偏愛ビト”。

社会貢献って、めっちゃ楽しい! 自分が生きている意味は「人の心と体を健康にすることで、次の世代をPEACEにする」ため。 

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平林(インタビューアー):さまざまなことにチャレンジをされていて「すごい!」の一言に尽きる井本さんの人生ですが、理念を見つけられた「きっかけ」を知りたいです。

井本氏(以下、敬称略):きっかけは、JC(青年会議所)での経験ですね。28歳頃に広島で事業をはじめて、JCにも入ったんです。JCでは職業の違う人たちが集まって「ここの地域をどうしていくんだ!」と時には大喧嘩をしてでもとことん議論していく、地域を思ってぶつかり合う姿勢がそこに関わるみんなにあった。それがあまりにも衝撃的で、まるで頭をハンマーで殴られたような感覚でした。今までビジネスしか興味を示していない僕だったんですけど 笑、「社会貢献って、めっちゃ楽しいじゃん!」って思ったんです。

そこから自分が生きている意味は「人の心と体を健康にすることで次の世代をPEACEにする」ことだと思い、これが僕の理念になっています。

「農的暮らし」で重要なのは、自分の暮らしを中心にライフスタイルをデザインすること。

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平林:井本さんの中で、今、注目されていることはありますか?

井本:“コンパクト農ライフ” ですね。今、サーキュラーエコノミー(循環経済)*1 というか、「持続可能な経済活動を形にしたい」という想いがあって、このサーキュラーエコノミーを生むエンジンになるのが、コンパクト農ライフだと思っているんです。

*1 サーキュラーエコノミー(循環経済)
従来の「Take(資源を採掘して)」「Make(作って)」「Waste(捨てる)」というリニア(直線)型経済システムのなかで活用されることなく「廃棄」されていた製品や原材料などを新たな「資源」と捉え、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのこと。

平林:なるほど。農ライフだけでなく “コンパクト” が付くのは何か理由があるんでしょうか?

井本:“コンパクト” の意味に込めている「小さなエネルギーで大きな豊かさを生むこと」がポイントですね。僕らの中では、コンパクトを「0.5haで売上1,000万以上」と定義づけていて、“小規模だけど機能している・小規模だけど質が高い”を目指しています。

僕らが「コンパクト農ビジネス」ではなく「コンパクト農ライフ」と伝えているのは、何よりも「暮らしを大事」に考えているから。農家って、「つくる・食べる・働く」という人間の基本動作が、自然環境の中で全てまとまっているでしょ? つまりは、コンパクト農ライフがサーキュラーエコノミーの源になるし、いろんな社会問題を解決できるヒントに繋がるし、この考え方は世界にも通じると思っています。

重要なのは「出口の設計」。次世代農家は、ビジネスパーソンこそ向いている!?

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平林:井本さんはオンラインサロンやコンパクト農ライフ塾などの活動をされていますが、コミュニティを運営する上で意識をされていることはありますか?

井本:コミュニティでは「この価値観は大切です」と押し付けるのではなく、「これっておもしろくない!?」と提示するようにしていますね

小さな島で地域活性化の事業をやってる僕の仲間がいるんだけど、彼の大切にしている言葉に「井の中の蛙たれ!」というのがあって。それは大体がネガティブに使われがちですけど、井の中の蛙たちが「おもしろい!」と遊んでたら、外にいる人たちも興味をもって井の中に入ってくると思いません!?ってのが彼の持論。目の前にあるおもしろいことを探求し続けることが、コミュニティ活性化に繋がる。コンパクト農ライフもオンラインサロンも、僕ら自身がめちゃくちゃおもしろいと思ってるからこそ活動できるわけです。

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平林:素敵な考え方ですね! 井本さんのコミュニティにはどんな方々が所属されているんですか?

井本:都市に暮らすビジネスパーソンが多いです。年齢層は 30〜40代がメイン。これは僕が狙ってるターゲット層でもあって、理由としては、これから農村に行くのは働き盛りのビジネスパーソンこそが向いてるって思ってるからなんですよ。

いま全国に168万人の農家がいるんですが、そのうち年商100万円以下の農家が全体の約6割を占めています。一方で年商1,000万円以上の農家は1割ぐらい。だから「儲からなさそう」「大変そう」っていう農家のイメージが先行してしまうんですけど、実際はやり方によって儲かるし、健康的だし、何よりも暮らし全体として持続可能なんだと思うんです。

重要なのは、育てたものをどんな形で、どこに売るか?という「出口の設計」。じゃあそういう、新しい世代として農業をクリエイトしていける人たちは何処にいるかっていうと「都市部でしょ!」と思うわけですよ。

平林:最近はInstagram等のSNSで固定客をつくって、告知すればすぐ完売みたいな売り方もありますよね。

井本:そうなんです。昔と比べてダイレクトに取引できる時代になりましたし、変化の時代だからこそ、ビジネスチャンスも多くなります。里山を復活させるという意味でも、私自身農村にビジネスチャンスを求めてやってくる方々の背中を押してあげたいですし、農こそめちゃくちゃおもしろい人生づくりのヒントになるって伝えたいですね!

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自身が東京と広島で2拠点暮らしを行いながら、コンパクト農ライフ塾をはじめとする様々な取り組みで、農と人とをつなぐ井本さん。これからさらに「農ライフ」を加速させていく彼から目が離せない。

※ 本記事は、LOCAL LETTERが運営する地域共創コミュニティ「LOCAL LETTER MEMBERSHIP」内限定で配信された「LOCAL偏愛トークライブ」の一部を記事にしたものです。
トークライブの全容はLOCAL LETTERにて紹介しています。
ぜひこちらもチェックしてみて下さいね!


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