1. 顔と性格

僕にはいろいろな"顔"がある。おそらく、コミュニティによって人との接し方が変わる人は多いだろう。
会社での顔、学校での顔、家庭での顔、いろいろある。

僕は相手との関係性によって性格が変わるので、人からの印象も疎らである。基本的に大人しい性格なので、初めは僕に対して怖い印象を持つような人もいる。一方で話してみれば「意外と話しやすいね」と言って貰えることもある。

MBTIでは16の性格に分けられるが、実際は日本の人口の1億2000万人それぞれの人間の性格は異なる。そのため、合う人間と合わない人間が存在するのは当然である。
僕が生きていて感じるのは、合わない人間の方が圧倒的に多いということだ。僕の中で"合う人間"といえるのは、なんとなく波長が合うような人である。合う人間といる時は自分を開放できるし、楽しいので当然明るい表情になる。合わない人間といる時は最低限のコミュニケーションしか取らないし、冷たく暗い印象を持たれがちである。
ただ、意外と誰とでも仲良くすることができるので、怖がらないで話しかけてみてほしい。

僕が学生時代アルバイトをしていた時、Aさんに「yonginくんってほんといつもニコニコしてるよね」と言われる一方で、Bさんに「yonginさんが笑ってるとこ見たことない」と裏で言われていると知った。たしかにBさんとはあまり話したことがないのだが、とはいえ同じコミュニティ内でこれほど印象が違うのは自分でも驚きである。

コミュニティやその人との関係性によって性格が変わるのは当然である。その上で僕は、コミュニティに応じて必ずしも意図的に性格を使い分けているのでは決してない。大抵の場合、性格(正しくは自分をどう表現するのか)は取り巻く環境によって自然と決まるものである。自分の相手への興味、相手の自分への興味などによって心の開き具合は変わるものの、自分自身の根本的な部分を持っていれば環境によって大きく変えられることはない。

ただ、仕事先など、コミュニケーションが必要な場では、あえて社交性を取り繕うこともある。友人などに対して心を開くのとは異なり、上辺だけでも意図的に心を開くことで関係性は向上するからだ。

SNSを見ていると、「行く先行く先で自分の性格が違いすぎて生きづらい」という人がいる。この原因は、自身の根幹を為す部分が揺らいでいるせいだと思う。この人を【自分持ってる度】0%とする。

僕は自分の根本的なところはしっかり持っているので、多少心の開き具合は違えど、ここで生きづらいと感じることは少ない。そのため【自分持ってる度】70%とする。

はたまた、どんな環境でもどんな人と関わる時もまったく性格が変わらず、自分自身を突き通す人がいる。この人を【自分持ってる度】100%とする。

見て分かるが、当然最後に説明した人が一番生きやすいだろう。(周りからすれば頑固で自己中だと思われるだろうが、当の本人は気にしないだろう)

そう考えると、僕はいい塩梅で環境に動かされるし(プラスの意味で)、場合によってはあえて自分を捨てることも貫くこともできる。(それでもどちらかというと固いと思われることが多いが)



"顔"というのは結局表面的なもので、損得に応じて変化させることができる。"性格"は内面的なものなので、大きく変えることはできないが、自分を持つことで環境に左右されることはない。
環境に動かされるのではなく、自分でコントロールすることで、多少は生きやすくなるはずだ。
(【自分持ってる度】40%~80%くらいが丁度いいだろう)

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