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キッズデザインSDGsアイデアソンに参加しました!【採用コラム③】

こんにちは!LIXIL住宅研究所のnote編集部です。

今まで何度かご紹介してきましたとおり、私たちが運営しているアイフルホームは「キッズデザイン※」の考え方をベースに、『子育てに役立つ家づくり』を考えています。
さて、今回はこのキッズデザインに関連するインターンシップへの参加報告です!

※アイフルホームのキッズデザインは「キッズセーフティ」「絆設計」「家事デザイン」「子育ち提案」の4つのテーマを掲げています。これらについては別のnote投稿で紹介していますので、そちらを参考にしていただければと思います。

子育てに役立つ家づくりのコツ -家の中は危険がいっぱい?!-(キッズセーフティ)
子育てに役立つ家づくりのコツ ―家族と過ごす時間と一人の時間―(絆設計)
これで解決!ママ・パパ仲良くできる家事分担 ~子育てに家族に役立つ家づくりのコツ~(家事デザイン)
【知ってた?】「子育て」ではなく「子育ち」とは?~子育てに役立つ家づくりのコツ~


キッズデザインSDGsアイデアソンとは?

参加したイベントは、8月下旬にキッズデザイン協議会※主催で開催された「キッズデザインSDGsアイデアソン」というものです。

※キッズデザイン協議会とは?
「3つのキッズデザインミッション」のもと、次世代を担う子どもたちの成長発達につながる社会環境の創出に寄与するために、様々な企業・団体が集い合うNPOです。
キッズデザイン協議会ではキッズデザインを以下の通り定義しています。「キッズデザインは、次世代を担う子どもたちの健やかな成長発達につながる社会環境の創出のために、デザインのチカラを役立てようとする考え方であり、活動であり、「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の3つのデザインミッションのもと、成り立っているモノです。」

キッズデザインSDGsアイデアソンとは「こどもたちの幸せや安全・安心な社会を創るため」にキッズデザイン視点やSDGs視点が学べる5日間の短期集中インターンシップです。

ちなみに、アイフルホームは冒頭にお伝えした通りキッズデザインとの結びつきが強くありますが、アイフルホームを運営するLIXIL住宅研究所としてもSDGsに貢献するための取り組みももちろん行っています。
環境に関する私たちの取り組についてはこちらをご確認ください。

さて、話をイベントに戻します。
今回のイベントの参加者は、高校生・専門学校生・大学生・大学院生まで幅広い階層の学生が対象です。
学生に参加した理由を聞いてみると、「夏休み期間に自分を高める何かに挑戦したかった」「学べるインターンシップを探していた」「子どもの未来について考えるワークショップがおもしろそうと思った」など非常に向上心の高い学生が多いように感じました。
また、SDGsについて学校や学部で学んでいる学生もたくさんおり、私が学生の時よりもSDGsは今の若者にとってとても身近な存在になっているということを改めて実感しました。

イベントの概要は、学校や学年、居住地も異なる学生たちが3~4人でチームを組み、課題提供企業が出題するテーマについて新しい商品・サービスのアイデアを出しあい、プレゼンまでする、という内容です。オンラインでの実施でしたが、活発な話し合いが行われていました!

今回、LIXIL住宅研究所は課題提供企業として協力させていただき、新入社員や商品開発部門の若手社員など、10名の社員が参加しました!参加社員は、提供テーマの検討・学生のグループワークのサポート、プレゼンに対するフィードバックなどを行いました。

ワクワクが詰まったアイデアを紹介!

私たちが学生向けに課題として出したテーマは「10年後に人々が求める家」。

このテーマに対して、3チーム9名の学生がアイデアを出し合ってくれました。
ワクワクするアイデアが盛りだくさんでしたので、簡単にご紹介します。

【1:ハニカムハウス~ライフスタイルごとに変化する家~】

■どのような課題を解決するアイデアか?
企業テーマ“10年後に人々が求める家”をもとに、10年後の日本の社会課題に焦点を当てた。予想される課題として、未婚化・晩婚化による少子化と自然災害が増加傾向にあることから、一人っ子でも楽しめるかつ、耐久性・耐震性に優れた家を考えた。
SDGsの目標では、このアイデアを通して「3.すべての人に健康と福祉を」「7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「12.つくる責任つかう責任」「13.気候変動に具体的な対策を」の解決に貢献できると考える。

■アイデアの内容
「ハニカムハウス」
ハニカムとはハチの巣のような正六角形の構造のことであり、衝撃吸収性に優れ、自然界で一番多い形として存在している。このハニカム構造の利点を建築に応用したものが、ハニカムハウスである。また、ハニカムハウスは衝撃吸収性以外にもう一つの特徴として、増築・減築を可能にしている。各部屋がボックス型になっているため、取り外し可能で住む人のニーズに合った家を組み立てることができ、いらなくなった部屋も取り壊すことなく切り売りすることができる。子どもの居る家庭の場合、子どもの遊び場を設けることも可能である。吹き抜けになっているため、ロッククライミングやトランポリンで遊ぶことができ、トランポリンのようなバネを使用した遊具では、子供が遊びながら 家でエネルギーを貯めることもできる。ライフイベントに合わせて増築・減築できる機能性・社会性・有用性・斬新さあふれる家になっている。

■参加社員のコメント
今回のテーマについて、家にはたくさんの要素があり、さらに変化が目まぐるしい今の時代に10年先のことも考えなければならないという点が難しかったと思います。最初、お風呂から考えていたときはどんな家になるか見えていないようで想像を膨らますのが大変だったかと思います。しかし、日が経つにつれて家全体のドーム型の形が見えてきたところから、どんどんアイデアが出てきて、こちらもワクワクしました。最終的には構造、設備、デザイン性、エネルギーのさまざまな角度から住宅についてまとめられていて、完成度が高かったです。発表にあたってかわいいイラストを描いたり、情報の裏付けをきちんと調べ文章化したりチームプレーが良かったです。

【2:心も体もあったまるピザ窯ハウス】

■どのような課題を解決するアイデアか
まず、グループメンバーの体験談から住まいにおける課題として、寒暖差とヒートショックに着目した。ヒートショックとは急激な温度変化によって受ける血圧への影響である。冬場に温かい場所から寒い場所へ移動すると、身体が温度変化にさらされ血圧が急変するため、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性がある。少子高齢化と雪国の寒冷化に伴いヒートショック被害の増加が懸念されるため、寒い地域でも安心安全に生活できるような仕組みを検討する必要があると考えた。
SDGsの観点からは、「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」「13.気候変動に具体的な対策を」の解決に貢献できると考える。

■アイデアの内容
ターゲットを父(31)、母(30)、こども(5)、祖母(55)、祖父(55)の北海道暮らし二世帯5人家族と設定し、10年後もその先も住み続けていける、心も体もあったまるピザ窯ハウスを提案する。まず家の構造は、耐震性、外圧への強度に優れる三角形のトラス構造とする。細かい骨組みが廃材利用に適しており、道内の廃材を利用することで運搬コストと排出ガスの削減につながる。また、家の形状をピザ釜型にすることによって、日中どの角度からでも日が当たるため、熱が循環しやすく寒い地域でも暖かい。さらに、壁面を構成する三角形は色や材質、窓ガラスの設置、ソーラーパネル化など、住む人の好みにマスタマイズできる。ドーム状のためソーラー発電の効率が良く、自家発電のみでエネルギーを賄い、さまざまな用途に活用できる。
ガレージ付き2階建てとし、24時間稼働の暖房で家全体を暖める。熱が循環するよう、2階は支柱で支え壁面と間隔をあける構造となっている。

■参加社員のコメント
今回のテーマについて、家にはたくさんの要素があり、さらに変化が目まぐるしい今の時代に10年先のことも考えなければならないという点が難しかったと思います。最初、お風呂から考えていたときはどんな家になるか見えていないようで想像を膨らますのが大変だったかと思います。しかし、日が経つにつれて家全体のドーム型の形が見えてきたところから、どんどんアイデアが出てきて、こちらもワクワクしました。最終的には構造、設備、デザイン性、エネルギーのさまざまな角度から住宅についてまとめられていて、完成度が高かったです。発表にあたってかわいいイラストを描いたり、情報の裏付けをきちんと調べ文章化したりチームプレーが良かったです。

【3:子育て世代の家族がコミュニケーションをとれる家】

■どのような課題を解決するアイデアか
企業の方のテーマである“10年後に人々が求める家”とSDGsの17の目標から、これから10年後の社会に求められる家について考えた。近年の問題として、子どもたちの自然とのふれあいの減少、出生率の減少、共働きによるコミュニケーションの希薄化、待機児童の深刻化などが挙げられる。働きながら子育てをする親の負担を少しでも解消し、より良い親子関係を育むアイデアである。
また、SDGsの観点からは、「1.貧困をなくそう」「3.すべての人に健康と福祉を」「11.住み続けられるまちづくりを」「12.つくる責任つかう責任」の4つに貢献できるアイデアとなっている。

■アイデアの内容
小学校低学年までの子どもがいる共働きの家庭(20代~40代後半の親)がターゲットで、子育てに特化した、幼少期を過ごすことを考えた賃貸。
コの字型の建物で、建物内の構成として各家庭の部屋と共有スペースがあり、真ん中の広場では子どもたちが外遊び出来るつくりとなっている。各家庭の個室の造りのポイントとしては、リビングが見渡せるキッチンや、一部の壁をホワイトボードにする、広場が見えるベランダなどがある。共有スペースとしては、託児所、体育館、図書館と広場の一角に畑を設置する。これらの共有スペースが待機児童の解消、お迎え時間の短縮、体を動かす環境の確保、コミュニケーションをとる機会の増加につながり、子どもの学び・成長を育むとともに、幼少期の子育てならではの問題解決になる。

■参加社員のコメント
企業テーマが“10年後に人々が求める家”ということで抽象的で悩ましい課題ではあったのですが、今回、子育てに特化した賃貸住宅という形で具体的に考えられていた点が良かったです。改善点としては、10年後の問題としてゲーム依存や、スマホ依存についてマイナスに捉えすぎている部分があると感じたので、これから10年後にIOT化やインターネットの普及がどのように子育てに役立っていくのかを考えられるとさらに良い案になっていくと感じました。

ここでは、私たちが課題として提供したテーマのアイデアのみご紹介させていただきましたが、他社のテーマについても面白いアイデアがたくさんありましたので、興味のある方はぜひこちらをご覧ください!

他のテーマはこちら↓
・未来の「育ち」のデザイン(フレーベル館)
・小さな村での豊かな学び(株式会社和田デザイン事務所)

学生の柔軟な発想やワークに取り組む姿勢が社員の刺激に!

今回、LIXIL住宅研究所からは新入社員や商品開発部門の若手社員など、10名の社員が参加しました。

参加した社員からは、
・学生ならではの柔軟な意見を受け、自分の頭が凝り固まっていたことを痛感させられました
・メンバー全員の意見を尊重しながら話し合いを進め、日に日にパワーアップしていく姿に大変刺激を受けました!
・学生たちの発想にも驚かされる点が多々ありました!
といった声がありました。

オンラインでの開催でしたが、初対面の学生同士が互いを尊重しあいながら話し合いを重ねる様子は、参加社員にとっても大変刺激になったようです。
普段の業務ではなかなか経験できない、貴重な5日間になったことと思います。

さいごに

参加してくれた学生の中には、もともと「住宅」に興味をあまりもっていなかった学生もいたと思いますが、今回のワークショップで「住宅や暮らしについて考えるワクワク感」を感じてもらえることができていたら大変嬉しく思います。
当社としても、またこのような学生の皆さんの柔軟な発想を感じられる機会があれば、積極的に参画していきたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!