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134. 太陽の下で描きたいという衝動
bonjour!🇫🇷 1ヶ月のバカンス期間を経て、今日から毎週金曜日、フランス滞在記の更新を再開いたします。
今号はこちらからの続き。
14日間のStay Home期間が明けて、動き出した新しい生活について。
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Stay Home期間中、わたしにとっての一番の大きな変化は太陽と共に起き、散歩に出かけることが自然と習慣になったことだった。今まで時計の針やカレンダーの数字に任せていた生活のリズムが、「太陽」に合わされていった。
14日間のStay Home期間が明けたら、何をするだろう?もっと人に会いたくなるのかな?と思っていた。でも、意外にもそうはならなかった。
それよりも、ますます太陽が恋しくて恋しくてたまらなくなり、これで堂々と太陽の下に繰り出せる、と思ったらすごく嬉しくなった。はて、14日間を経て会いたかったのは人間ではなく、太陽だったのか?とちょっと拍子抜けしてしまった。
日光を浴び、その下で力強く芽吹く草花たちを眺めていると、コロナで大騒ぎをしている人間の作る社会とはなんて脆弱で、今わたしが目に見えている出来事というのは、この地球にとってみればほんの一部分の出来事にすぎなくって、わたしはそのほんの一部分の中でただ右往左往しているにすぎないんだな。そんな風に思えてくると、自分の存在にポツンという感触を覚え、太陽の熱にまるっと包み込まれてしまうようななんとも不思議な気持ちになった。
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わたしは子育てにおいて、子供と一緒に何かを制作をすることを大切にしていた。それで、特にストレスを感じるときなんかは、母娘で机に向かい制作を通して心を落ちつけたりしてきたのだけれど、この時ばかりは「家の中でつくってなんかいられない!」という気持ちになった。
レジャーシートとおやつとスケッチブックと色鉛筆を抱えて、とにかく外へ出た。太陽を求め、木や草花と生命活動を共にしたいという切実な思いに突き動かされ、絵を描いていた。
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そして、2023年の夏休み。
ご縁あって、故郷長野・安曇野でパーマカルチャーの考え方を大切に運営されているゲストハウスに宿泊した。
水道はひかず、水源は山の湧き水。
朝、畑でとった野菜でご飯をつくり、日が暮れたら焚き火を囲んで語らう。
その間に仲間と大切なことを話し合ったり、アートワークをする。
自然と生活が地続きの環境の中で過ごす中で、思い出した懐かしい感じは、2020年の春、太陽を求め、光の下で絵を描き歩いたあのキラキラと甘く輝く日々の記憶につながっているのかもしれない。
秋の風のせいでしょう。
まるで熱がひいて行くように、そんな風に当時を回想してしまう今に、ちょっぴりセンチメンタルな気持ちになっています。
さぁ、9月が始まりましたね。
今号もお読みくださり、ありがとうございました。
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