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色彩の秘密を知るものは|裏の畑美術部

12月12日は、今年最後のシュタイナー教育の絵の教室「裏の畑美術部」でした。この日は、筆を取る前に色のお話から始まりました。シュタイナー著・色彩の本質より、黄色と青色について描かれた記述を講師の間々田さんに読んでいただきました。

外に向かって広がりたがる黄色。その境界をせき止めることは、黄色を辱めること。そんなような記述だった気がする。
黄色とは対照的に、内側に向かいたがる青色。
相反する性質を持つ二つの色だが、混じり合うことで相殺するのも拮抗するのでもない。お互いに尊厳を持って存在している。今日はそんな気がした。


シュタイナーの文体は独特だけれど、元々ゲーテを研究対象としていたこともあってか、色彩論はとかく読みにくい・・。そんなに分厚い本ではないのに、今まで数ページで何度も挫折しています。でも、今日はなぜだかその癖のある文章がスッと心に入ってきました。きっとこの本が読めるタイミングというものがあるのでしょう。

黄色と青色の存分に味わって


12月ということで、この日の課題はクリスマスの情景を。

ウルトラマリンブルーで描いた大気は凛と冷たく、神秘的なレモンイエローの満月がもみの木を照らします。その足元は、大地はカーマインレッドの芳醇な色合いにしっかりと支えられる。クリスマスが近いからでしょう。まるで、ひとつの画面におさまった色がそれぞれの秘密を描いているわたしに明かしてくるような感覚を覚えた日だった。

色彩の秘密を知るものは、きっと物からも形からも、そして色や感情からも自由になる術を知っている。色を通して、この世の成り立ちを知っていく。
あらためて、色って深いなぁ・・。

描いたばかりのわたしの絵

並べてみると静かな森の音が聞こえてくるよう



続いてはフォルメンです。

今日は三角形のモチーフから緩やかな曲線を描いていく
五芒星のモチーフをぐるりと囲む
心の動きと手の動きが合ったり合わなかったり
クリスマスツリーのてっぺんに輝くお星様のようであり、りんごのようでもあり


今年一年、一緒に絵を描いて来れたメンバーに感謝。
後半はわたしが担当するボディワーク部です。

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