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地域おこし協力隊任期中に心の支えになった記事〜マガジン「狂犬の本音」より〜

2018年4月1日〜2021年3月31日まで地域おこし協力隊として活動していました。
初めての転職・移住で肩に力が入っていたのもありましたが、それゆえ周りの方との温度の違いも感じていました。
「なんでもっと良くしようと思わないんだろう。」と。
地域おこしをしたいという漠然とした想いで飛び込んではみたものの、自分は何のために活動しているのか自問自答する中で、心の支えになった記事を紹介します。

「あなたがやるしかないんですよ。」

一つ目はこちらの記事

誤解を恐れずに書くと、そもそも地域をなんとかしようという力が弱いから衰退し、地域おこし協力隊の募集ができる状態になっているわけで。
なんとかして欲しいとは思っていても、自分たちの負担になることや、やり方を変えることは望んでいないんですよね。
合併してできた町でもあるので、自分たちの利益は考えても町全体を見てのお金の流れは考えなかったり・・・。
実際に、関わっていた施設の利用人数が減少傾向で、リピーターを増やしつつ、町内での宿泊も考えて2日間チケットやシーズンパスポートなど提案しましたが、「来る人は毎回入園料を払って来てくれるのだから、2日間チケットやシーズンパスポートを作ると入園料収入が減る。」と却下されました。

この記事は、それが全国どこでも起こっている当たり前の状況という事を教えてくれました。
良い意味で諦めがついて楽になりましたね。
衰退だ〜とか口にするけど何もしない人がいるのだということに気がつけたので。

そしてやるなら覚悟をしろよ!という激励も。

重要なのは、何かをやってもらおうとか、何かをやったらそれだけで活性化するなんて馬鹿げた幻想を捨てることです。何かどこかのまちの成功したプログラムをもってくればそれだけでまちが変わるなんて思わないことです。自分で24時間365日考えて、動いて、その中で吐き出される結晶のようなものでしか成果にならない。

記事より

誰もやらないから自分もやらない。のではなく、自分が地域をよくしたいからやる。
「あなたがやるしかないんですよ。」
実践者のこの言葉に後押しされました。

思ったらまずやってみて考える。

二つ目の記事はこちらです。

地域おこし協力隊は最長で3年という限られた期間でしか活動できないので、収入を得ながらチャレンジできるボーナス期間は最大限に活かしたいものです。
とはいえ、前職は店舗勤務の会社員でしたから、外向けの営業とかの経験はなく、知り合いもほぼいない状況で最初は断られたらどうしようとか考えがちでした。
「やりたいといいながら、全くやらない人の多くは、やったことがないことをやるのを極端に怯えるんですよね。」
グサリときます(笑)
だからこそ、トライして「やったことないことをやることへの耐性をつける」ことは大事だったと実感しています。

そしてトライしたからこそ得られたことは沢山ありました。
例えば、観光施設から飲食店への誘客。
せっかく小鹿野町まで来ているのに、施設内のお客様は「お昼ご飯は秩父にする?長瀞にする?」って会話してました。
小鹿野町内には飲食店があるのにです。
で、商工会で作っている飲食店チラシを見たところ、A3用紙の町内マップに店舗名と電話番号と何屋って情報しかなくて愕然。
営業時間や定休日すら無し・・・。

協力隊担当職員にやることだけ伝え、各飲食店に行って店主おすすめの一品を注文して回り、営業情報を集めて作ったのがこちらのパネル。

元々はパネル左上の地図だけでした・・・

施設運営団体の会長には話を通し、運営団体の役員会に引っかかる可能性のある施設内ではなく、出口すぐのところに設置。
帰り際にお客様がパネルを眺め、町内飲食店の立ち寄りが増えました。
中には、「今まで立ち寄り0件だったけど初めてお客様が来ました。」というお声もいただきました。
地域おこし協力隊任期終了にあたり、飲食店の組合長に「続ける効果・価値」があるなら続けてくださいと打診し、現在は飲食店組合がパネル設置を行っています。
飲食店からの具体的な売上額は教えてもらってませんが、潤っているようです。
デザインがどうとか、飲食店からの写真提供とかは考えず、設置パネル含め全部自腹でとっととやってよかった案件ですね。

その他失敗して止めたことも沢山ありますが、やったからこそ反応があり、反応があるからこそ次のアクションを考えられます。
幸い協力隊担当職員も、関わった施設の会長もトライを「良し!」としてくれたので、自由にできたのは大きかったですけどね。

任期終了し百姓になった現在、ダリア栽培とは別の事業を計画中。
ちょっとだけ融資を受けて回していくことにも挑戦します。(融資初めて!)
ダリアの切り花はこれから繁忙期ですが、やるやる詐欺師にならないように、来年の3月スタートに向けて準備中。
そしてやってみながら考えます。


LDL(Locally Driven Labs)とは、継続的なオンラインコミュニティを作り、アウトプットまで持っていくことを目的にして、始まったラボです。
「やるやつはすぐにやるの会」に入りたい方は、是非!
実践者が多くいらっしゃいます。
詳しくは下記をお読みください。


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