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お買い物は冒険だの記

心が落ち込むそんな日も買い物は行ける。
今日の収穫を見つめながら書くこの記事に、ひとときお付き合いくださいね。

午後から欲しい欲しいと思っていた文房具を求めて車を走らせて、心待ちにするのは瓶入りのレトロなインクつぼ。
パーカーやウォーターマン、パイロットにセーラー、プラチナ、そのいろしずくシリーズなど、昨今のガラスペンブームやレトロ文具ブームの影響か、お目当ての売り場には予想していたよりはるかに多い種類のインクつぼが陳列してありました。

なぜだかおしゃれなお香の香りまでして、近頃の文具雑貨屋さんは商魂たくましく雰囲気作りに余念がない。

店内のおしゃれ照明に照らされてか、どのガラス瓶もピカピカと輝いて一層購買欲をそそります。

オシャレ文具売り場で浮かないためにも、今日はいつもよりちょっとだけおしゃれに気を配ったファッションで来店。
これぞこういう場所で長居しながら商品を吟味するための必須作戦と思いいざ勝負。

まあこれは私の単なる自己過剰意識であるので、どんなファッションお洋服でも店員さんは見てないと思います。
そんな暇ではないはず。
でも気になるのだから、出来ることはして臨むのです。
ツイードコートよし、
腕時計よし、
ダイヤのリングよし、
パールのネックレスよし。
ぬかりないぞ!

さて、肝心のインク。
いろしずくシリーズが気になりながらも、色を選ぶ際和を前面に押し出したタイトルと、印刷シールからインクカラーを想像せねばならぬので、
頭の中はまったくもって????だらけ。
これは泣く泣く却下です。
このシリーズ、700円台とかなりお手頃なのもいいのに。
また今度ネットレビューでも見たあと買いに行こうかな。

数年前まで万年筆とその関連商品は、ここのお店では数えるほどの品揃えだったのに、
時代って変わるんですね。
今は文字通り所狭しと新商品が並んでいて、世のブームのお力を感じます。

今日は低予算なのもあり、パイロットのブルーブラックインクをお買い上げ。
1300円~6000円までと群雄割拠の商品のなか440円と孤軍奮闘している姿も好ましく愛おしい。
ちゃんと紙箱入り。

ちゃっかりセーラーの筆で万年も衝動買いしてしまい、お次は隣接する書店とセレクトショップへ。

普段の事はいったん忘れ、何気ないショッピングをふらりふらりと楽しみます。

本屋さんは年々その数を減らしているといわれるけれど、店内はいつもたくさんの人。
みんな何の本が好きなのかな、
買うのかな、
立ち読みだけかな、
あ!レジに持っていった人いる!お買い上げだ!

とまあ、見ないふりしてちゃっかり人間観察してるのが楽しいです。

コアな近現代史コーナーに直行する私は、同じ本棚コーナーでめったに人と会いません。
つまりそのコーナーはあんまり人気がない、のかな。
がらんとしていて、とっても買い物しやすいんだかしにくいんだか。
まあ、しやすいか。

ところが、今日に限って私と同じくらいか少し上くらいの女性が、幅約2mの本棚の前に陣取って何やら世界史の本を吟味してらっしゃったのです!

これはうれしかった。
たまに人がいらしても、ほとんどが妙齢の紳士ばかり。
こんなに若い女性がこのコーナーにいらしたのなんて、ほとんど初めて見ました。
サッと一冊手に取って、レジの方角へ歩いて行かれました。

声はもちろん掛けられない。
ただただちょっとうれしい気持ちを抱えて、新刊チェックをして帰りました。

書店で最近嬉しい事、それは英検のコーナーに寄らなくなったこと。
もう参考書も過去問題集も単語帳も、さようなら。
ありがとう英検の本さんたち。
昨年サクラ咲いて、晴れてご用がなくなりました。
ありがとうの気持ちを込めて、誇らしく素通りしたのでした。

ああ、セレクトショップのことも書きたかったのに文字数が!

また書ける時までのお楽しみにしていてくださいね。

明日は今日買ったパイロットインクでお手紙をしたためる予定。
楽しみを抱えながら、きょうはこれにて。

フォローしてくださってる方、読んでくださってる方。
すごくすごくうれしいです。

喜びを表すのが下手なのですけど、日々の感謝をこめて。

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