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『科博と科学 地球の宝を守る』を読んで【博物館オタ活日記#2】

こんにちは!
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部に通いながら「最前線で遺す」をモットーにいろんな遺す活動をする大学生荒井健です!

博物館オタクの僕視点から博物館について綴る『博物館オタ活日記』。第2回の今回は、博物館に関する書籍の紹介です。
博物館に関する書籍はあまり多くない印象ですが、書籍からも博物館について知ったり楽しむことができたりするので紹介していこうと思います。

今回は、第1回で訪れた国立科学博物館(以下:科博)の館長で分子人類学者の篠田謙一先生の新著『科博と科学 地球の宝を守る』について紹介をしていこうと思います。


『科博と科学 地球の宝を守る』概要

本書について

この本は、2024年2月21日にハヤカワ新書から発売された篠田謙一さんの新著です。この本は、国立科学博物館館長の篠田さんの視点から、社会における科学と博物館の関係や現状と、科博の活動、昨年行われた科博のクラファンについて綴られています。

著者

著者は国立科学博物館館長で分子人類学者の篠田謙一さんです。

1955年生まれ。京都大学理学部卒業。博士(医学)。産業医科大学助手、佐賀医科大学助教授を経て、国立科学博物館人類研究部勤務。2021年より同館の館長を務める。著書に『人類の起源』(新書大賞2023第2位)、『江戸の骨は語る』(科学ジャーナリスト賞2019)、『DNAで語る日本人起源論』、『新版 日本人になった祖先たち』など多数。

『科博と科学』著者略歴より

私も以前より、科博の館長として認識しておりました。また、人類の起源や日本人の起源に関する本を何冊か拝読したことがあり、人類研究者として認識していました。昨今の科博の動向や著書に関心が高かったため、自分のあってみたい人リストに載せていた方で、今回新著を出版されたということでこの本を読みました。

構成

本書は大きく3つの章で構成されており、それぞれ、
Part1文化としての科学
Part2博物館の役割
Part3科博の実践ー「リアル」の価値を問い直す
となっています。
この3章を通じて、社会と科学と博物館の関係と、科博の活動について描かれています。

感想

この本を読み終えて、真っ先に感じたのは、この本に書かれている事実を社会全体に認識してほしいということです。ぜひ、皆さんにも本書を読んで、書かれている内容について深く考えてほしいと思います。ネタバレになるので具体的な内容には触れませんが、本書は、国立科学博物館という組織を中心に、科学や博物館と我々の関わり方を考えさせる内容となっています。様々なことを考えさせられるのでぜひ読んでみてください。

個人的には、博物館の裏側や現状が詳細に書かれていて、衝撃と学びにあふれた本だと感じました。何度も読み返したくなる内容で、特に博物館オタクとしては、通常の展示の裏側にある研究者の視点を知ることができ、次に博物館を訪れる際に展示物を新たな視点で楽しむことができそうで、ワクワクしています。

また、普段から博物館を楽しんでいる博物館オタクであり、最前線で遺す活動をする身として、科学を文化にすることや、博物館をより盛り上げることに貢献したいと強く思いました。この博物館オタ活日記もその一助となるようなコンテンツにできるように精進したいなと思いました。

今回は、先日発売された国立科学博物館館長の篠田謙一さんの新著『科博と科学 地球の宝を守る』を紹介しました。ぜひ、読んでみてください。

次回は、東京国立博物館に行ってきたのでその模様について紹介しようと思います。

素晴らしい博物館が日本のみならず世界中にあります。ぜひ、様々な博物館に足を運んでみてください!それでは良い博物館ライフを!

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