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過剰な防衛本能を緩める

前回の投稿で、
人間の悩みは全て防衛本能

というお話をしましたが、
今日はもうちょっと詳しく語りたいと思います。



■Aさんの場合

幸せになりたいのに、なぜか幸せな行動をすると
罪悪感を感じて、
結局不幸な選択をしてしまうというAさん

きっかけは人それぞれあると思いますが、

Aさんはお母さんがいつも苦労していて、
自分が嬉しいことがあると、
お母さんがなんとなく不機嫌になったりイライラしていた、と仮定します。

ここで働いている防衛本能として、

家族とは、自分が生きていくために必要な集団です。

その集団のリーダーである親が
自分に対して不機嫌になるということは、

その集団にいられない

いられないと自分は死ぬ

といった防衛本能が働きます。

その防衛本能が大人になっても反応し続けて、
幸せを感じようとすると「危険!」とアラートが鳴り

結局不幸な選択をしてしまう、という現実があらわれます。

■Bさんの場合

彼氏の言動を何かにつけて
「愛されてない」と感じてしまい喧嘩になるBさん

Bさんは、4人姉妹の末っ子でいつも服や道具はおさがり。
アルバム写真は少なく、なんだか親に関心を持たれていないと感じていました。

本当は自分も新しい服を着たい、
もっと親に注目されたい、

といった満たされない欲求に対して、

「私は親に愛されていないんだ。」と、

もっともらしい理由をつけて正当化し
自分を納得させることで自分の心を守ります。

(合理化)

これも一種の防衛本能です。

彼氏への不満が出ると、
子どもの時の防衛本能のままに
「やっぱり愛されてない!」と
反応してしまい、喧嘩になってしまうということです。

■どうアプローチするか

こんな感じで、全ては自分を守るための本能です。

心理セッションでは
6歳以下の体験から同じような感覚を探しますが、

そもそも問題は
防衛本能がアップデートされず過剰に働いていることによります。

大人になってからも過剰な防衛本能が働いていると、
「危険!危険!」とアラートが鳴り続けてしまいます。

そこで大事なのが「メタ認知」

※メタ認知=客観視

防衛本能による「恐れ」が出てきたら、

「あ、防衛本能よ、これw」

とメタ認知を働かせます。
(「恐れ」を俯瞰するような感じ。)

そして、
「これは本能だから仕方ないな〜」と

いい意味で諦めて、
原因探しを終了させます。

(この気づきでメタ認知できる人はこれでOK)

「それができたら苦労しないよ~!」
という声が聞こえてきそうなので、

もし、あまりにも過去の記憶と感情が絡みついている人は
きっかけを探ってもOK。

「そういえばこんなことあったよなー。」
って気づいたら

はい!終了!

感情が自然と出てきたら受け流します。
(コツは抑圧や見ないようにするのではなく俯瞰して受け流します

しつこいようですが、
原因探しはこれで終了です。笑

2回目w

なぜ、さっさと終了させるかと言うと、
脳は質問すると何でも答えてくれます。

「今と同じ嫌な出来事が過去にもあった?」

と質問すると、
脳はせっせと過去から嫌な出来事を探してくれます。

どこかでストップしないと、

現実が上手くいかない理由を

ずっと過去から探し続けることになり、
ネガティブなことにどんどん注意が向いて、負のループが始まります。

(ネガティブな感情を感じ続けていると脳が炎症します。)

あくまでも過剰な防衛本能を緩めるための
【メタ認知の一環】として過去を見つめたり心理ワークを使ってください。

(メタ認知は最初は上手くいかなくて当たり前、ぐらいのスタンスで。)

■新しい認知を作る

そして、メタ認知が出来たら、
新しい認知を作ります。

Aさんで言うと、
「別にお母さんが不機嫌になっても私は大人で生きていけるし、
幸せになっていいじゃん。」
とか

Bさんで言うと、
「アルバムには写真ないけど、お母さんのスマホには私の写真が一番多かったな~。愛されていたかも。」とか。

そして、『意識的に』その新しい認知を採用してみてください。

『意識的に』というところがポイント。

人間は防衛本能上、
ネガティブなことに目がいきやすくなっています。

・メタ認知が上手くいかない!
・これはまだ感情が未消化だからだ!

とやりだしてしまうと、
私たちのように負のループにハマりますw

もし、

あなたが『意識的に』注意を向けるということが
やりづらいとしたら、

原因は過去以外にあります。

■新しい認知に意識を向けられない理由

例えば、

・栄養不足
(タンパク質やビタミンが足りていない、
ストレスでビタミンが消費されている、etc…)

・睡眠不足
(睡眠の質が悪い、休みの日だらだらと寝てしまう、etc…)

・暮らしが整っていない
(家の中がぐちゃぐちゃ、古いものがそのまま放置されている、etc…)

・付き合う人の要因
(周りに恐怖心が強い人が多い、波長が合わなくてストレス、ets…)

・前頭前野が衰えている
(感情のコントロールをする前頭前野の機能低下)

などなど。

注意がネガティブな方にばかりいく要因を
たくさんもっていると、
いくら心理セッションをうけても良くなりません。

大事なのは、
これらの要因を改善し、

メタ認知を働かせることで、
過剰な防衛本能を緩めることです。

そうすることで、
現実の悩みに対して

適切な行動の選択ができるようになります。

その他、
過剰な防衛本能を緩めるための手段をいくつか動画でご紹介しています。

よろしければ参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

【参考動画】

また、無料のお話会なども開催していますので
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