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※2 「23歳差レズビアンふうふ、歩み寄るために」

皆様こんばんは。
昨晩遅ればせながら、
「不適切にもほどがある!」を彼女と視聴した
ごまぽんずです。
そこで「不適切にもほどがある!」を見ながら
彼女が言ったセリフ私的3選。

「マルコビッチの穴みたいね」
「こんな髪型してた~!」
「私この時18歳だわ」

うちのふうふ、
題名にも載せてる通り23歳離れていて
親子でもおかしくないくらいの年の差があるんですけれども
そもそも話があったり趣味があったり
(うちの場合は飲酒。笑)
一緒にいて心地いいから付き合って長いこと一緒に居れるわけで。
毎日毎日年の差を感じるようなことは普通に生活してる分にはないんですよね。

でも私がこのエッセイを始めたタイミングで始まった
恐らく「世代間ギャップ」をテーマにしたであろうドラマを見ているときは
さすがにジェネレーションの波、感じました。
本当に私より何年も先に生まれてたんだよな〜って。
そりゃ当たり前にそうなんですけど、
普段忘れているから余計にこういう時、しみじみ感じるというか。

そういえば「マルコビッチの穴」も彼女に勧められて視聴した作品。
名作らしいんですけど、お恥ずかしながら見たことなくて。
実は「Lの世界」とかも
彼女に「見てないの!?」と驚かれ、
女と付き合ってんなら一度は見なきゃ!(?)
とTSUTAYAで全シーズン借りてきてもらって見たんでしたね。
(まんまとマリーナ推しになった私)

そして歳の差に加えて、私たちレズビアン。
でも私はこれも結構普段忘れがち。

理解ある友人と家族に恵まれたのもある。
(会社の代表も会社の飲み会に彼女を誘ってくれたりする!)
レズビアンとして生きてるとLGBTの知り合いも増えるし、
SNSでもマイノリティのカップルさんをよく見かける昨今。

それだからか、マイノリティ!!
みたいなのって日常的にあんまない。
私だけでしょうか?(みなさんどう?)
これもなんかうっかりネットでなんか見た、みたいな時とか、地元帰った時なんかにしみじみ感じることはあるんですけどね。

だけどこれってたった私の話。
私が年の差もマイノリティ感も忘れて過ごしていたって、
実質彼女は正真正銘の「23歳年上の」レズビアン。

彼女が青春を駆け抜けた昭和で
レズビアンとして生きながら
いかに石を投げつけられてきたかを、
奇しくも妊活の中で私は実感することになるのです。

私はまず、子供を育てるのであれば養子を検討したいと思っていました。
ちょうど数年前に男性カップルが里親になったというニュースを聞いてたし、
どっちにしろ片方は生物学上血がつながらない子供を育てることになるなら、
もとより血縁関係にこだわる必要はないのではないか?と。
むしろレズビアンとして生きることになったからこそ
血縁関係にとらわれず、親に恵まれなかった子供たちと関わる選択肢を得られるのではないかとすら思っていました。

ですがこちらは早々に彼女から産んで欲しいと言われてしまったので視野から除外。
彼女の言い分は、
「レズビアンに引き取られ、血縁関係のない養親であることを子供が不幸に感じたらと思うと自信がない。収入的にも養親として十分なラインではない」
といったようなもの。

この意見も
全体的に私にとっては少々?マーク。
「レズビアンに引き取られること」って
そもそも不幸なの?
てか養親のとして十分なラインの収入っていくらさ。

でも彼女がどうしても積極的になれないことを進めるわけにはいきません。
私の中での優先順位は
「二人で生きる」ことだし、
そのうえで
「この人と子育てがしたい」
と思ったから産むんだから。
あくまで二人で決めて歩み寄って進めることじゃないと意味がない。

私がシングルマザーになって
それを彼女がサポートする。
そんな形になりたいわけじゃなかった。
普通のふうふみたいに、
「二人で親になって子育てしたい」。

だって元々私は結婚願望なんてなかったし、子供も欲しくなかった。
彼女と付き合ってから、この人ならと思ったから
180度考え方が変わっていったこと
彼女にどうしても分かってもらいたかったし
彼女が望まないというのなら子供は持たない選択をするために二人で納得いくまで話し合うつもりだった。

けれども子供の話が出てきた当初の彼女は、
子供の話になると
「若いんだから産んだ方がいい」とか
「協力するから安心して」みたいな
私にとっては
他人ごとと感じるような言葉が返ってくる。
自分はどう思ってるの?子供は欲しいの?
と聞いたら欲しいとは答えてくれるのに。

そして言葉の節々から感じる
「レズビアンに育てられる」ことから
子供に浴びせられるかもしれない差別への激しい恐怖。
自分は裏で子育てをサポートしても、
表立って「レズビアンふうふで子育てしています」
とは言わないつもりなのが見て取れた。

レズビアンだと友人に言うことすらできなかったどころか
結婚しない女性だというだけで異例だった、
自分のことを病気だと思っていた、
そんな時代を過ごしてきた彼女。

私がこの人となら子育てがしたいと
思うほどのあなただよと、
時代は変わったよ、と私が何度説いても、
誰より彼女自身の持つ「レズビアンへの偏見」こそが彼女の自信を無くさせる。

一方「一人でも産む」という判断をできない私。
「彼女と」じゃないと納得できない私。

どう折り合いをつけたらいいか分からない、
そんな時に私を勇気づけたのは
意外にも異性カップルさんの妊活日記や
子育て経験談漫画だった。

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