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1000字以内で解く学校の課題シリーズ 思春期の子どもとどう向き合うか

思春期と向き合うのは、基本的に親の悩みであることが多いのですが、教員もその対応を知っておくことは親の気持ちを理解する上で重要です。

結論から言ってしまえば、思春期の子どもが反抗的になったとき、親になすすべはありません。
なぜなら、子どもは親という存在を通して自分自身に反抗しているわけであり、反抗すること自体に意味があるからです。

だから、親が何を言ってもそれに従おうとはしません。
従うことは自分を失くすことだと感じているのです。
そして、自分を試し続けているのです。

反抗的な態度を示す子に対して、何も言えなくなったり、腫れ物に触るような関わり方をする人がいますが、それはどうかと思います。
子どもの方は、変に気を遣われるのも嫌います。

どのみち、反抗期は必ず反抗してくるのだからそれを避けようとしても疲れるだけです。

それでは、どうすればいいか。
それは、子どもを一人前の「人」として扱うことです。

駄目なものは駄目だと言えばいいし、言いたいことは言えばいいのです。
ただ、そのときに「この子が大人として独り立ちしたときに、役に立つことを伝える」ことに徹することです。

まだ子どもだからと考えるのではなく、一人前の大人なら当然やるべきことをやるべきだと伝えることです。

先ほども書きましたが、何をどうやっても思春期の子の反抗は収まらないのですから、それなら、人として大切なことを伝えて、5年後や10年後に思い出してくれればいいと考えることです。

幼い子どもなら、出来ないことを代わりにやってあげることも必要でしょうが、一人前の大人だと考えれば代わりにやってやる必要はありません。

読書をしない大人に「読書しなさい」と強制することは普通しませんよね。
それと同じです。
何かをしなさいというのではなく、人として必要だと伝えればいいのです。
読書で言えば、「しなさい」ではなく「集中力が身に着くよ」とか、「思考力が高まるぞ」いうその行動の意味を伝えればいいのです。

恐らく、そんなことを言っても「うるせい」とかしか返ってこないでしょう。

それでも、子どもは言われていることが正しいとわかっているのです。
正しいからこそ、押し付けられるように感じて反抗するのです。
その正しさを今の自分に当てはめて、そのギャップと闘っているのです。

とにかく思春期の周りにいる大人は、自分と闘っている子に、つきあうことです。それ以上をしようと思わないことです。

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