転勤させるメリットは?

ある日、何気なくつけたテレビから、
「人は一生に平均4回引っ越しするんだって」
と聞こえてきた。
えー、ワタシ、もう、4回なんて、とっくにクリアしてるじゃんと叫びそうになりました。

前回のブログに書いたのだが、私は転勤族妻でした。

もう、今は付いて行かずに単身赴任してもらっています。
平成大不況時に結婚し、はっきり言って今ではありえない、セクハラ、モラハラ、パワハラ、はい、ハラスメントは全てコンプリートしているような会社に、当たり前のように就職していた私。

お前、結婚しても仕事続けんのか?旦那が転勤したらすぐ辞めるんだったら先に辞めとけ」と言われました。ありえないでしょ?

本当はやりたい事いっぱいあったし、そもそも大学出て最初に就職する理由は、結婚資金を貯めるための時代。そこに反対する勇気もなく、そのまま流されていたのは事実。
大人しく言う事聞いて、オッサン達のコマ使いのように働いていれば、そこそこの給料を貰えました。

そんな会社だったので辞めることに全く抵抗はありませんでした。
でもまさか言われた通り、夫の転勤のためにずっと付いていくとは考えもしていませんでした。
大体、なんで転勤しなくちゃいけないの?
移動する意味ってある?

日本独自の働き方、「メンバーシップ型」と言われるもの。またジョブローテーションなるものが定着し、会社の業務の流れを理解させるというのも転勤が日本で定着した理由だそう。
これは日本独自の考え方。欧米では勤務地や職務を限定する「ジョブ型」が定番。だからこの、転勤という制度は信じられないと言われました。

転勤したことで、新しい人間関係を構築したり、経験値を上げたりすることができる…というのがメリットらしいのですが…はっきり言います、デメリットが圧倒的に多い!
まず、家族の負担は計り知れません。
また、家を購入するタイミング、完全に失いました。
もし、今の時代であれば、退職し、キャリア構築に影響もあるでしょう。

そして…何よりも、この、男性優位の考え方が定着したせいで、うちの夫、ただのポンコツになってしまい、出来ないことだらけで…再就職がかなり難航しているのです。

もし、今、転勤させられそうになっていて、希望していない赴任地で悩んでいる人がいたら、私は絶対に転職をおすすめするでしょう。
反対に、地方に一度でも住んでみたいと思うのであれば、子供が小学校の間だけならおススメします。でも、奥さんのキャリアがそこで途切れて大丈夫なら。

私自身は転勤族を一度やめてもらおうと思い、勇気を持って夫に転職を勧めたことはありました。でもお金を稼ぐことだけに固執し、次に進むことを望まなかったので、そこで諦めました。

地方という考え方も、日本だけだと思いますが…一言で言うなら、地方は未だに江戸時代。
情報だけは入ってくるものの、理解不能な「ここの地盤では」という考えが根強く残っています。
もちろん、寂しい思いはあまりなく、人との距離はビックリするほど近かった…。

と、また色々懐古しちゃうのは時間が経った証拠かな?

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