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現場の管理職から抵抗される研修

私はコールセンターの管理職(SVやマネージャー)の研修を多くさせて頂いていますが、企業内の研修を企画する部門の方とお打合せをするときに、
よく巻き起こる議論(?)があります。

※(ク)=クライアントの担当者

(私)研修で学んだことを現場でできるようになるには、上司のサポートが 
   必要です。なので、研修を受講する前に直属上司の方と面談をして頂
   き、現状の強みと課題を洗い出して、研修の目標を決めてきてもらっ
   たらどうでしょう?研修に対する意欲も高まると思いますし。
   研修の最後に、3ヶ月後の目標と行動計画を立ててもらいますので、
   月1回、上司の方と1on1ミテーィングで進捗の確認をして頂くと
   いいと思います。
(ク)私もそう思います。とても大事なことだと思います。
   ただ、現場の管理職の方は忙しいので、やってくれる人とやらない人
   が出てくると思います。中には、ご不満をおっしゃる方もいて・・・
   おっしゃることはごもっともなんですけど。

私もコールセンターの現場にいたので、現場の管理職の方の状況もわかるつもりなんですが、いつもふと思うことがあります。
コールセンターのSVやマネージャーは会社のCS、業績に影響する核となる人材です。その人たちに対して、研修前の面談をお願いして「できない」「不満」ってどういうこと?

中には、熱い担当者の方もいて、「会社にとって重要な人材に対して面談の依頼をしているのだから、もし、不満の声があがったら、私が『できないってどういうことですか』って言ってやります」という方も。(かっこいい・・・)

さて、話は変わりますが、私はコロナのとき、奮起して大金をはたいてマーケティングを勉強し、最近、ストアカ(ストリートアカデミー)というところで、個人向けに講座を販売するということをやっているのですが、マーケティングの商品の作り方(私の場合講座の作り方)の考え方ってコミュニケーションや教育にも当てはまることがとても多いと感じます。

要は、商品を提供したいお客様のお困りごとを見つけて、そこに応える商品を作ることが売れるために必須の要件であるということです。

企業内の研修に当てはめて考えると、現場の管理職(ここでは、SVやマネージャの上司)は、たくさんの悩みを抱えています。特に人の問題。
研修担当部署が提供する研修が、その悩みを解決するものだったら、そしてそれをわかって頂けたら、「どうか、その研修受けさせてください」、つまり研修が現場で売れる状態になるのではないかと・・・

部下に育ってもらって、自分が言わなくても部下が成果を出してくれるようになったら、こんなにハッピーなことはないので、全ての上司の願いは
部下に成長してもらい、成果を出してもらえるようになること・・・

現場の悩みを徹底的に拾って、それに応える研修を提供できたら、きっと面白い。



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