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もともと「政治」なんてそんなもんなんだよ、「お前らは死ぬには及ばない、もう死んでいるから」、梅雨入り炸裂モンスター、きんぷりサーカス団、

六月二三日

なるほどね、こうわたしは心の中で言った。今まで路で出遭った人間という人間は、みんな苦労をさせられている人間だ。みんながお互いに苦労をさせ合い、そして、人に苦労をさせている人間だ。苦労は普く行きわたっている。おればかりがもっているんではない。

ルナアル『ぶどう畑のぶどう作り』(岸田国士・訳 岩波書店)

午後十二時三六分。グリコのポッキー、紅茶。寝付きが甚だ悪かった。「目を閉じて横になっているだけ時間も睡眠時間にカウントしていい」とは思えなくなってきた。外は尋常ではない雨瀟瀟。梅雨入りしてしまったな。とうめんは走れそうもないね。夜は図書館周辺を歩いて、スクワットや腕立て伏せや腹筋運動でそれなりに汗を流して、おとなしく本読みか。ランニングのマゾ的快楽を覚えたばかりなのに天気って意地悪ね。体脂肪率を増やさないよう細心の注意をしなくちゃ。チン毛が伸び過ぎて手淫がしにくくなったので短くカットした。心なしか股間付近がいつもより涼しい。全剃りするとチクチクしてかゆくなるのでおすすめしない。いまホームページを作りたがっている。このnote日記もいずれそこに引っ越しさせたい。とりあえず無料サーバーを探してみるけど多少は費用をかけてもいい。自分の城をタダで入手しタダで維持するなんてさすがに都合が良過ぎるだろう。東京都知事選の候補者が56人もいるらしい。「掲示板ジャック」が問題になっているとか。「民主主義の選挙」なんてもともとその程度のものなんだろう。はじめから児戯性を多分に含んでいる。都知事選はいつも現職が有利だ。けっきょくは「カイロ大首席卒業」の女帝が選ばれるんだろう。東京はバカで定見のない田舎者の吹き溜まりだから選挙で勝つのもバカで定見のないタレントばかりだ。ちょっとこのへんで牛乳飲むわ。森永牛乳。200ml。常温保存可能品。この商品マジで優秀よ。もっとみんな評価してあげて。羊肉が食いたい。ダダイストの分際で頭がパーなんだから。全裸監督二代目に俺はなる。

斎藤充功『塀の中の少年たち 世間を騒がせた未成年犯罪者たちのその後』(洋泉社)を読む。
ニューヨークで起こった「サムの息子事件」のことはぜんぜん知らなかった。もちろんその後のニューヨーク州で制定された「サムの息子法」のことも。これは「犯罪の加害者が、手記を出版するなど、自らの犯罪を商業的に利用して得た利益を差し押え、被害者や遺族への賠償にあてることを義務づけた法律」(デジタル大辞泉)。この法律が注目を集めるきっかけとなった元少年Aの『絶歌』(太田出版)を俺は読んでない(「生理的嫌悪感」とかは関係ない)。もし図書館にあれば読もうと思う。元少年Aはいまごろどこで何をしているのだろう。夜の河川敷を歩いたり、ユーネクストでアニメを見たり、インスタグラムに料理写真を投稿したり、ポーンハブを見ながらオナニーしたりしているのだろうか。犯罪者について何かが語られるとき、ほぼ必ず更生という言葉が出てくる。更生。「もとのよい状態に戻ること」。人はもともと悪くは生まれてこない、という思想がこの言葉の背景にはあるのかな。だからというわけでもないが、俺はこの種の言葉を躊躇なく使える人間が苦手だ。「あんな鬼畜はいますぐ死刑にしろ」なんて平気で叫べる人間も苦手だ。犯罪者なんかよりもすぐにそういうことを言う「善良な市民」のほうがずっと恐い。俺は情動というものを少しも信用していない。俺の「倫理的」思考はおおむねこの「(共同体的)情動」に真っ向から逆らうところから始まる。本書では、「綾瀬女子コンクリ事件」や「栃木リンチ事件」の主犯のその後についても書かれている。栃木の事件についてはもう既に何冊かの本が出ている。この事件の詳細を知ることは精神上好ましいことではない。そもそも「生まれてくること自体」が精神上好ましいことではない。外はキング・オブ・ドシャ降り状態。裸になって外に出てシャンプーしてえわ。こんな日に用もないのに外出するのはキチガイだけだ。さあ昼食だ。俺はカマキリだ。夏のカマキリの肛門にヴィーナスの肋骨を突っ込んであげたい。イモリ大学ピーナッツバター学部。

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