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INTJ 私の好きな漢字一文字

去る12月12日、京都の清水寺において、年の瀬の風物詩である「今年の漢字一文字2023」が発表された。今年の漢字一文字は「税」である。選考方法は応募総数の最も多い漢字が選ばれるそう。防衛費増税とか唐突な減税政策からこの漢字を想起された方が多かったのだろうか。                  

今年の漢字にまつわる記事を読んでいたら「INTJの私の好きな漢字一文字」というタイトルが降って湧いてきた。私の好きな漢字とは。いわゆる座右の銘みたいなものか。それともよく用いる漢字のことか。するとひとつの文字が浮んだ。


■INTJの私の好きな漢字一文字:「構」

そういえば私は「構」を含む熟語をよく使う。どうだろう、これは一般的にINTJタイプの方、全般に当てはまることだろうか…。試しにどのような熟語があるのか辞書を引いてみた。「構造」「構成」「構築」「構想」「構図」「構文」「機構」「虚構」などなど。「構」の意味は、家などを組み立てる。物事を組み合わせる。かまえる。つくる。と、ある。                                

■「構」=INTJ  さもありなん         

では、何故わたしは「構」が含まれる熟語を使うのだろう。いや、多用している漢字は他にもきっとたくさんあるはず。にもかかわらず何故わたしは「構」という文字を真っ先に思い浮かべたのだろうか…。

構造、構成、構築といった熟語には、成り立ち、組み合わせる、作り上げるといった意味が含まれている。ちなみに、Weblio辞書国語、実用日本語表現辞典から以下引用する。

構築とは、物事を組み立てる、または形成する行為を成す言葉である。具体的には、建築物を建てる、システムを作り上げる、理論を組み立てるなどの行為を指す。構築は、計画的に行われ、目的や目標に向かって進行する。(中略)構築は、物理的なものだけではなく、抽象的なものにも適用される。例えば、コンピューターのプログラムを作ることも構築といえる。また、組織やチームを形成すること、戦略や計画を立てることも構築とされる。これらの例からも構築とは、ある目的を達成するために、必要な要素を組み合わせ、一つの形にまとめ上げる行為であると理解できる。

Weblio辞書国語、実用日本語辞典

構築とは、ある目的を達成するために、必要な要素を組み合わせ、一つの形にまとめ上げる行為であると理解できる。と書いてある。「構」=INTJさもありなん、まさに。

おそらく、これは、目に見えない概念や雑駁極まりない現実世界に対し、自分なりの線を引いたり、枠組みを設けることによって、なんとか自分にとり理解・把握可能、コントロール可能なものとしたい、という欲求の表れに過ぎず、突き詰めれば、未知や未来に対する不安回避のための一種の防衛反応なのだと個人的には認識している。

■身構え 気構え 心構え                   

一旦、「構」について考え始めると、私の頭の中は、構、構、構…である。構とは何か、構とは果たして私にどのような意味をもたらすのか。こうして私の反芻思考が始まるのだ。考えすぎて構の字が頭の中で崩れ出し、構の文字はうにゃうにゃと変容しタコの足のように文字が伸びてくる。構え⇒心構えと連想しておもむろにネット検索をかける。すると、「身構え、気構え、心構え」といったワードが出てくるではないか。しかもそれらのワードはどうやら剣道の修練においてよく用いられる言語のようであり、剣道を教えていらっしゃる方々のブログにおいて頻繁に取り上げられているようだ。                               

参考に剣道の指導に携わる方のブログを拝見すると、剣を持つ体の構えを「身構え」、いつでも打ち込むことのできる気迫を持つことやそれを整える準備のことを「気構え」、コト(剣道の熟達)にあたるための必要な心掛けや常日頃の姿勢を「心構え」とする、かなり端折ったけれど概ねそのような主旨が述べられている。

これらの説明を読んでいると、なんだか思い当たる節がある気がしてきた。私にとっての「身構え」とは「先のことを案じ緊張して体を硬くすること」であり、「気構え」とは未来の出来事=予期不安に対するの心の備えであり過剰すぎるシュミレーションを指す。そして「心構え」とは、このような私が不確実な世の中を生き抜くための個人的指針、だと言えるかもしれない。

ちなみに、私はその個人的指針を「矜持をもつこと」だと捉えており、世界を享受することの引き換えに、ちっぽけだが個人的義務と責任を果たすことだとひとり勝手に規定している。何故にそうするかというと、不確実な中において確実であるものは自分以外には無いと信じるからである。そして、その自分すらも不確実であることを内心、悟っているため、確実の可能性を追求し続ける行為は止まない。正解もゴールも無いことだけれども、それでも、追及し続ける行為だけが自分の存在という確実性を担保してくれている。だから私はその行為に意味性を感じることが出来るのだと思う。               

■「構」=未来形

上記の「○〇構え」の意味や使用のパターンから、「構」という漢字は、今より先の出来事や形無いものから何かを作り出すことを指す言葉である点から、いわば未来の時制に根ざし、抽象的な意味あいをもつ言葉であると言える。よって、「構」という漢字は、未来志向や抽象思考を好む者との親和性が必然的に高くなる。これらはINTJの代名詞ともいえる概念であり、ひるがえり、INTJの思考過程において、構造、構成といった「構」が付く単語が頻出するという事象においても、多少はそれを根拠づけることが出来るのではないか、と考えた次第である。

■「構」を使ってINTJをインストールしてみる                          

どこかでこのような文言を耳にしたことがある。人は、使用する言葉によって個人の人格とその言葉とがリンクし、その言葉に沿うように自然と人格も形づくられてゆくものだと。確かに、言葉とは概念であり、それぞれの言葉には、固有の意味や質感というものがある。それを口にしたり、頻繁に思考することで、自身の世界にその言葉(概念)が実体を有し、実感を伴うものとして立ち現れ、次第にそれが世界を形成してゆくようになる。一例を言えば、日頃から感謝の念を頻繁に口にする人は、柔和な雰囲気が漂い、周囲に人が集まり人望も厚い、といったことかと。

以上のことから、日常の会話や文章のなかに、意識的に「構」の付いた熟語を取り入れることで、未来志向が喚起され、戦略的思考が高まったり、目的達成への意欲が増すようになるかもしれない。言葉を戦略的に扱うことで、いわばINTJ的要素を簡単にインストール出来てしまうのではないか、と実に安直な考えが浮んだ。                           

好きな漢字一文字から、あれこれと考えを巡らせていたら、すっかり明後日の方角へ話が反れてしまった。ひとまずINTJ自認である私がよく用いる漢字「構」を切り口にINTJ性について考察をしてみたが、このように考えるとINTJだけに限らず、各性格タイプを端的に表せるような漢字一文字がきっとあるはず、と思った。ただ、私には他のタイプの知識と興味があまり無いため、どうにも会心の一文字が頭に浮かばない。内容が広がらず本当に残念で仕方ならない…。   
   

以上、相変わらずのNi強めな駄文にお目通しいただき誠に有難うございました。                           

                               

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