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140字小説『forget me not』

「じゃ、そろそろ」
「うん。元気で」
「君も」
夏休み最後の日。
大好きな君が遠くへ行く。
「冬休みに戻ってくるよ」
「うん…待ってる」
ドアが閉まる。
静かに電車が動き出した。

手も繋げなかった。
君の体温を知りたかった。

照りつける太陽が落ち着く頃に、また逢える。
その時まで、どうか。

僕を忘れないで。

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