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140字小説『Where is my princess?』

一年に一度だけの逢瀬なんて。
それも雨なら逢えないなんて。
おまけに、見ず知らずの他人に願い事される。
「馬鹿げてるよな」
夜空に向かって呟く。

好きな人とは一緒にいたい。
だから眠ってる彼女の手を掴んで川を渡った。
これで永遠に離れなくて済む。 

自分だけの、お姫様。

どうか眠りから醒めないで。


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