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離職率に直結⁈アンガーマネジメント

『傾聴』に並ぶソフトスキルの基本アンガーマネジメント

怒りを抑えるのではなく、コントロールする

『アンガーマネジメント』と聞くと怒らないようにする技術のことと思うかもしれませんが、言葉通りアンガー(怒り)をマネジメント(把握して活かす)するということです。

「把握して活かす」というと語弊があるかもしれませんが、怒りの感情と向き合って上手にコントロールすることで人間関係を良好にすることはもちろん、感情的な態度や発言で自分が後悔しないためでもあります。

僕は美容師以外の仕事に就いたことがないので、他の仕事と比較するのは難しいですが、美容師の仕事はスタッフ同士のコミュニケーションの必要性が高い…要するにあまり逃げ場がない仕事です。

そのうえ一緒にいる時間も長いので、感情的な人がいるとお店の空気が非常に重たくなってしまいます。

怒りは伝染する

怒りを含めネガティブな感情はポジティブな感情より伝染しやすいことがわかっています。さらに怒りは上から下へと伝染するので、立場や年齢が高い人ほどお店の雰囲気を重くする可能性が高いということです。

そんな雰囲気の中良いパフォーマンスをしろと言われてもなかなか出せるものではありません。プレッシャーを強く感じてしまい、自分に自信を持てないという悪循環に陥って、ゆくゆくは離職に繋がるというのが最悪のケースです。

アンガーマネジメントはとっつきやすい

セミナーのやりやすいスキル

アンガーマネジメントのセミナーではまず自分の怒りのタイプを知ってもらいます。これは質問に答えていくと自分がどこに当てはまるかわかるという診断システムを利用して行いました。

怒りのタイプがわかるとどういうことに怒りを感じるか、どうコントロールするかの傾向と対策が見えます。こういう自分のタイプを知るのようなわかりやすい指標があると人の興味をひきやすいですよね。

結果がわかりにくいソフトスキルにおいてアンガーマネジメントは自己分析や傾向と対策がわかりやすいので、ソフトスキルの向上を自店でもやってみたい!と思っている人がいたら最初にアンガーマネジメントを持ってくると興味を持ってもらいやすいかもしれません。

怒りの感情に振り回されて後悔するというのは、多かれ少なかれ誰でも経験していたりするので、共感も得やすく継続的なトレーニングも受け入れやすいように思います。

共通認識を持つ大切さ

アンガーマネジメントのセミナーを受けたからといって、すぐに感情がコントロールできるようになるわけではありません。他のスキル同様、継続的なトレーニングを行う必要はあります。

ですが、社内または店内で怒りの感情に対しての共通認識を持てるというだけでも人の感情に対する意識が変わります。

いつもイライラしている人がいたとして、その人のイライラが不安からきているのか期待を裏切られた悲しみからきているのか…表面的なことだけではなく相手がどう思っているのかを想像したり、考えを聞いたりすることの必要性を認識することが一番大切なのです。

それこそがソフトスキルの根幹であり、全てのコミュニケーションの土台であると考えてソフトスキルの向上をすすめています。

人間関係で辞める人を無くしたい

人がいれば必ず人間関係が発生しますし、トラブルをゼロにすることもおそらく不可能でしょう。ですが、人間関係が悪いという理由で人が辞めていくということを極力減らすというのが僕の目標です。

美容室は働いてくれる人材がいないと成り立たない仕事です。ステップアップのための離職ならばいいのですが、職場のコミュニケーション不足で貴重な人材を失うというのはもったいないと思いませんか?

まとめ

美容業界含めサービス業は離職率が高いです。それは勤務時間の割にお給料があまり貰えないなど色々な理由がありますが、勤務時間が長い故に人間関係のストレスが多いということもあります。

人間関係の辛さから他のお店に行くならまだマシで、美容業界にいるのも辛いというところまでいってしまうと業界全体の損失です。ソフトスキルの向上でどこまでやれるのかはわかりませんが、業界のモデルケースとなれるよう頑張っていこうと思います。

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