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【B級映画紹介】会話劇サメ映画「ザ・メガロドン 怪獣大逆襲」

パッケージのヤケクソ感は好き

  • 製作:2021

  • 上映時間:83分

  • 監督:ブライアン・ノワック

【感想】

アメリカ西海岸沖の太平洋では、中国の戦艦が何者かの攻撃を受け沈没したことから、アメリカと中国の間で一触即発の緊張状態が生まれていた。
そこに黒幕である超巨大古代ザメ、メガロドンが複数体現れ戦艦を襲い始める。果たして両国は協力しメガロドンを撃退できるのか…

という、MEGザモンスターのパッケージを真似た割に全く内容が似ていないトンデモ系サメ映画。
2作目らしいですが、レビューサイトでは「前作と内容がほぼ同じ(キレ気味)」といった声が多かったのでこっちから見ても問題ないよね。

(以下ネタバレ注意)


喋り続ける主人公と不動のカメラアングル

本作のストーリーはほぼ登場人物たちの会話により進行しているので、会話劇に片足突っ込んだようなサメ映画となっています。
映画の会話劇というのは結構絵面的に地味なものなんですが、会話によりテンポよく進むストーリーはとても濃密で、一種の面白さを確立しているジャンルと言えるでしょう。

しかしながらアサイラム作品にそんなものを期待していいはずがなく、こちらの会話劇は8割、艦長である主人公の指示やよく分からない説教が占めています。会話が多いからといってストーリーの厚み的なのは期待しない方がいいですね。

会話の多いモンパニ映画といえば、かの「シン・ゴジラ」を思い出しますが、あちらのは終始ゴジラという正体不明のモンスターに対する攻略法を練ることがメインの会話劇でした。
本作はというと、サメにはたまに触れる程度で、中国艦とのいざこざをどうにかする話が多かったためモンパニ映画を見に来た身からすればあまり盛り上がれないというのが正直なところです。

せめてカメラアングルがこだわっていたら会話劇も割と楽しめるのですが、基本的に喋る人物がアップで映るだけなので「映像作品としてどうなんだ…?」とも思っちゃいました。
というか、そもそもサメをもっと見せてくれという話なんですけど….。

意外と退屈はしない

厳しい意見を書きまくった後に言うのもなんですが、正直私は結構楽しんで見れました(当社比)。
B級映画って間延びした会話や変な尺稼ぎを多用してめちゃくちゃ退屈になる作品が多いんですけど、本作はそういったところが全くないんですよね。
会話テンポの良さはもちろん、
導入→サメの登場→人間同士の衝突→ラストバトル
の展開もスムーズだったので、ツッコミどころはあれど退屈には感じませんでした。

サメとのラストバトル!

終盤になるといがみ合っていた人々も協力し始め、同時に今まで体当たりしか攻撃パターンが無かったサメ達のまともな襲撃シーンも始まります。
ここまでに至るストーリーが薄いとはいえ、絵面が派手になり作品のテンションが上がるのでなんやかんや盛り上がれました。最初からこれをやってほしい

まとめ

デカいサメが暴れ回る姿を見に来た人にとってはやや残念な会話劇映画ですが、テンポは良く見やすい上、終盤はちょっと頑張っているのでそれなりに楽しめます。ながら見する分には丁度いい作品かも?

3作目の「ザ・メガロドン 大怪獣覚醒」は割と好評らしいのでちょっと気になりますね。無料配信されていないのでDVDを購入しようか検討中。
….値段高くね?

【こんな人におすすめ】

・ながら見にちょうどいい作品を探してる
・会話劇が好き
・クオリティは問わない

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