23yo 起業家、仏教、自然哲学、ART

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バ美肉は『推しの子』に分人の夢を見るか?

初めに 初めに問いたい。 「バ美肉は『推しの子』に、 分人の夢を見るか?」 アニメ『推しの子』に見られる 〈嘘〉の肯定は興味深い 推しアイドルの隠し子として転生し、 母を殺した芸能界に復讐を挑む群像劇だ。 推しの子は自己の複数性と、 コミニケーションにおける演技性を 何故だか肯定的に描いている。 「最高の嘘つき」「憑依と演技」 「転生と身体」 こうしたキーワードはいずれも、 我々世代の「アカウント的」な自己観覚を、実にうまく表現している。 演技・転生・裏垢 『なめら

    • 計算機自然の中心でアイを叫ぶケモノ

      魔法の世紀の夢 画像生成や、GPTのマジックを学びに 9と4番の3番線を探す必要は無い。 一見、非常に公平な世界だ。 デジタルネイチャーの世界では、 言語→行為→現象が、 言語→現象になる。 従来の記述的なデジタルに対して、 魔法の世紀と言われる所以である。 だが、AIとハリー落合は我々マグルに言う。 「質量ある人間の行く末は、 心技体の研鑽である」 もしくはこの世界と等速になろうと、 デジタルヒューマンとして 光速で偏在しようというのも、 この予言の書の一部である。

      • 泡のつくるもの〈膜・泡・網〉良寛

        膜は泡だ、膜が包む虚なもの。 閉じることへの欲動。 消えゆく儚い隔絶。 生じてはうつろう影の膜 深宇宙では、泡の如きもの。 虚にものが拠る所で膜が生じ、 円相をもって泡となる。 無数の泡が写像する大小の隔絶は 手を取り合った網に見える。 再帰する網は延々と結び生る泡であり。 区切られた無数の間は、 薄膜を通して隣り合っている。 隣の他者と遠くの星々を分かつ、 無限遠の隔絶と縁起の連関。 空を包み、泡が生じていく。 切り取ってみれば何処にも泡は無く、 ただ切り取られた間

        • SUPER FLAT •なめらか•般若心経

          縁起する結晶記号、あるいは死体。 言語や表象といった概念は事象の生物性や自然的な稠密さを排除している。 言い換えれば、我々のクオリアは干からびた〈事象の死体〉である。 スーパーフラットは、物質・関係・表象の平面性を繋ぐ概念として、 観念的に平面になったアートの構造と、 多元的で多様な均質化を見せる文化が、消費社会という演算装置によってコード化される、〈記号〉という均質な平面性を表す標語である。 環境に対して統計的に計算するその行為は「認知」そのものであり、差異を記号や言

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        バ美肉は『推しの子』に分人の夢を見るか?

          死装束の色

          祖母は錦の振り袖を胸に掛けている。 誰知らず、事前に用意していたらしい。 機械が彼女を棺ごと持ち上げて、 ステンレスの扉が飲み込んでいく。 異様な無機質さだと思った。 やたら神妙な職員は滑稽だが、 その達者な立ち振る舞いには感心する。 マットなタイル貼りの部屋に案内された。 中央に置かれたステンレスの台車には、 灰白色の塊と粉が小さく載っている。 「綺麗な姿で祖父に」 祖母は悪趣味なピンクとバラが好きで、 昭和の女を形にしたような人だった。 漆黒の髪はバブルのエネルギー

          死装束の色

          ギャルは流転する。

          「ギャルのリバイバル」という現象がある。 80年代に現れたブルセラやコギャルが、90年代。 そして2020年頃といった10年周期で、 ギャルブームが繰り返し現れる現象だ。 それについて私は、 〈ギャルの流転〉という意味不明な概念を提唱している。 今回はGPT4にその概念を説明し、 かつギャルみを持って表現してもらった。 流転のバイブスや 色即是空みを感じていただけたら幸いだ。 miyabi ギャルの流転という表現について解説した本文を、補足・訂正してください。 ギャルの流

          ギャルは流転する。

          再帰性への憧憬とあたらしいヒューマニズム

          文化の複製による重層性と、 美への形而上学的な命題意識を模索する 今日の現代アートの本質的性格は 複雑性を解析的、統計的に抽象化する、 〈近代〉のパラダイムを表象している。 また、 現代アートの実質的な性格であるところの 資本主義経済システムと、文化の複製的システムの象徴的結点としてのリアリズムは時に残酷であるが、 人類社会という超大でマクロな系の輻輳的なネットの相互作用に対しては、我々はある種の憧憬を抱かずにはいられない。 ヒトの認知における計算的性質と、 社会ネット

          再帰性への憧憬とあたらしいヒューマニズム