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再帰性への憧憬とあたらしいヒューマニズム

文化の複製による重層性と、
美への形而上学的な命題意識を模索する
今日の現代アートの本質的性格は
複雑性を解析的、統計的に抽象化する、
〈近代〉のパラダイムを表象している。

また、
現代アートの実質的な性格であるところの
資本主義経済システムと、文化の複製的システムの象徴的結点としてのリアリズムは時に残酷であるが、

人類社会という超大でマクロな系の輻輳的なネットの相互作用に対しては、我々はある種の憧憬を抱かずにはいられない。

ヒトの認知における計算的性質と、
社会ネットワークのダイナミズムにおける
ミクロとマクロの再帰する相転移は美しい。

そうした計算機論的、生物学的視座が
〈人間〉と〈自由意志〉を、
すなわち〈近代を〉超克することによって。
社会や経済の閉じた系における
〈物質〉〈情報〉間の等価計算には侘びが生じる。

だが同時に、無意識な計算である情動に。
〈縁起〉という偶発の関係性を感じ、
そうした自我に固執して起きる、
万物への反骨も愛おしく捨てがたい。

このサイバネティクスと相補的な
あたらしいヒューマニズムは、
触れること/触れられること
見ること/見られること
すなわち感受性によって駆動されるのであり、諸行無常の刹那を感受する。
〈ヒト〉に対する賛歌である。

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