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K-popアイドルから見るリーダー像

先日、念願叶ってStray Kidsの東京ドームコンサートに行ってきました!

2023/10/28 初スキズ!!

Stray Kids(스트레이 키즈またはSKZと略すことがよくある)は、2017年の同名のリアリティショーを通じてJYP Entertainmentによって結成された韓国の男性アイドルグループです。メンバーは、Bang Chan、Lee Know、Changbin、Hyunjin、Han、Felix、Seungmin、およびI.Nの8人から構成されています。(もともとは9人組でしたが、メンバーのWoojinは2019年10月に未個人的な理由で脱退しました。)

Wikipedia

コンサートそのものは、私は過去10年、数多くのK-popコンサートを観てきましたが、ファンを喜ばせることを第一に考え、構成された内容でした。
多分、スキズに初めて触れた人にとっても楽しめる内容だったのではないでしょうか。
一気に曲数を揃えるのではなく、数曲で間を取り、ファンの反応を確認する時間、歌った音楽について説明する時間があり、今時の若いグループにしては珍しく感じました。
そして、特にメンバー間の仲が良い、グループの1つだと思いました。

その中でも一番印象に残ったのはリーダー、バンチャンの姿でした。

Stray Kids公式サイトより

メンバー自ら作詞・作曲・プロデュースを手掛けるグループにおいて、その中心となるリーダー。まさに天才と呼んで良いほどの非凡な才能に溢れるバンチャン。

Stray Kidsは彼が中心となり、チームをまとめています。
オーストラリア出身の彼にとっては韓国語も第二言語、日本は第三言語のはずなのに、自然すぎるイントネーションで通訳の必要もなく、コンサートを回しいていました。(どのぐらいの努力を要したかは想像を超えると思います。)
そして他のメンバーが話しているときはニコニコ、ずっと笑顔で、時には彼らにスキンシップをしたり、メンバーへの最大限の愛情を見せてくれました。

そして、ふと思いました。
Stray Kidsが紆余曲折の中でも、ほぼ世界一のレベルまで到達した理由。
それは、この素晴らしいリーダーがいたからではないでしょうか。
常にメンバーの声に耳を傾け、メンバーをリスペクトする姿は日常のエピソードからも多々見受けられます。

リーダーが素晴らしいグループは長く愛される。
それを体現しているのは、今年で活動18年を迎えるSuper Juniorにも言えることかもしれません。
「グループの理想のリーダー像」と言われるきっかけになった人。
Super Junior リーダー、イトゥク!

Super Junior公式サイトより

個性豊か、自由奔放な8人の弟たちをまとめる絶対的リーダー。
その場をまとめる能力、進行能力が認められ、韓国では司会としても引っ張りだこです。

私は、彼の長年のファンなのですが、そのきっかけは彼の掲げるリーダーの姿でした。
メンバーたちが前に出ている時は一歩後ろに下がり、例えばダンスが得意なメンバーはダンスで輝かせ、歌が得意なメンバーは歌で輝かせる、メンバーの魅せ場を作るに徹する姿。(本人も充分なスキルの持ち主なのに。)そしてコンサートでは最後の最後まで会場の隅々まで走り回り、深々とファンにお辞儀をして感謝を伝える姿。
その姿から、彼が心の底から「Super Juniorを愛し続けていこう」という思いがあることが、ひしひしと伝わります。
そのようなリーダーに対して絶対的な信頼を持つメンバーたち。
時にはリーダーをいじったりしながらも、彼のことが大好きで仕方がないメンバーたち。
「イトゥク兄さんのために」という言葉がインタビューの節々でも聞いたことがあります。

Stray Kidsのメンバーも、Super Juniorのメンバーも、自分たちの夢や家族、ファンのためという思いがあるのは勿論のこと、リーダーを裏切りたくないという思いもあるのではないでしょうか。

デビュー前は怖かったと言われるバンチャンとイトゥク。
でも、その時は自分たちも練習生で、どうなるかわからない不安に溢れていたティーンエイジャーだったから。
デビュー後、彼らに対して「責任感で押し潰されないか」「大丈夫か」という声は出たものの、彼らのことが怖いなんて声は聞かないし、「兄さんの負担を少しでも減らしたい」と両チームのメンバーは言います。

なぜにそれだけも愛され、信頼されるのか。
誰よりも頑張る姿を背中で見せ、そしてメンバーをリスペクトし、彼らの意見を尊重する、その上でしっかりと守り抜く責任感。
その思いやりに溢れる姿を、メンバー達は見ているからではないでしょうか。

私は本来、リーダーという姿はこうあるべきだと思います。
でも実際はどうでしょうか。
頭ごなしに叱る上司、急にキレる上司、責任逃れをする上司。
誰しも1人は頭の中に浮かぶのではないでしょうか。

私は転職の数だけ、多くのリーダーに出会ってきました。
そこで感じたことは「一流は優しい、二流はダサい。」です。
世界でも活躍されている、一流と呼ばれる方々に出会った時、彼らの優しさに驚きます。
私のような歴の短い人間に対しても、壁を造らず、質問に答えてくれ、平等に扱ってくれます。でも、ただ社歴の長さだけで上司ポジションになった二流は、とにかく力で制圧しようとしてきます。自分の常識を当てはめ、そこにはめ込もうとします。その姿はあまりに「不安定(Insecureという単語が当てはまる)」で自身のなさが部下に見えていてダサいです。
そんな人には誰も付いて行く気も起きず、自ずと業績も下がり自滅していきます。(そして陰で笑われる惨めさと言ったら….)

リーダーになる時、まずは思いやりを持つべきだと思います。
チームが何を求めているのか、チームのためには何ができるのか、そして与えることを惜しまず、自分の利益は後ろに置いておく。
昔、Nike Storeでセールスマネージャーとして勤めた際、このことを念頭に置いていました。
1番大切にすべきことは、スタッフ1人1人が今日、何かを得て帰っていくこと。当時の30人近い部下は殆どが学生アルバイトでした。
学生アルバイトはお金を稼ぐために、バイトに来ているだけかもしれない。
でも、彼らの1番若く楽しい時期に数時間を仕事で拘束するわけです。
そしたら、「その彼らの時間を、1秒でも無駄にするべきではない」というのが、当時リーダーだった私の責任の1つでした。
その気持ちは通じ、皆んな、とても熱心に仕事に取り組み、お客様へ愛情を持って接客してくれるメンバーが増え、売上は全国最下位から、全国1位へと伸びていきました。
この事から、チームを大事にすれば結果は自ずと付いてくることを学びました。

K-POPでうまくいっているグループのリーダーを見る度に、このことを思い出します。
結局はチームを思い、リスペクトすること。それが最終的には結果も残す、そして、チームからも愛される【リーダーのあるべき姿】なのではないでしょうか。


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