アンクルくうが

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本当に怖い相続にまつわるお金の話

  昔、先輩から相続については金額が多かろうが少なかろうが必ず兄弟間で揉めるぞと言われた。誰かが仕切ってやらないと収拾がつかなくなるとも言われた。そして、その誰かは理不尽にも悪者扱いされるとのことだった。そんな出来事の話である。    数年前に、父親が亡くなった。その時に咄嗟に母親に言ってその時点でのお金について教えてもらった。このタイミングでこういうことを言うのがいいのかどうか迷ったが、母親も年齢が年齢だけに忘れてしまわれては後々皆が困ると思った。どの銀行にどれだけの金額が

    • 早期退職 番外編 学生時代のバイト仲間との再会

       学生時代のバイト仲間と久しぶりに再会した。コロナで暫く会ってなかったからか、みなさん少しばかり老けたような気がした。バイトで一緒に働いたのは1年弱だったが、今だに付き合いが続いている。まさか、こんなに長く続くとは思わなかった。年齢も様々だ。一番年上と年下との差は5歳である。長続きした理由は、よく分からない。強いて挙げれば、皆さん余りものごとを気にしないタイプだったからかもしれない。相手を気にしているようで気にしていない。つかず離れずといった微妙な距離感の何とも不思議な関係で

      • 早期退職 第24話(最終回) 今後について ② -再離陸-

         人生を仮に飛行機に例えるならば、始めは主力エンジンを使って高いところを飛んでいる。やがて、主力エンジンにガタがきてメンテナンスが必要になる時がいつか来る。その時に補助エンジンがあれば、高度を落として低空飛行で飛び続けるという選択もある。主力エンジンが弱ってきたときには補助エンジンに切り替え高度を落として飛び続けるか、一度着陸して休むか、あるいは陸路を走るしかない。もし無理をして高いところを飛び続けたならば、いずれ墜落と言うことになりかねない。    戦にも戦略的撤退というも

        • 早期退職 第23話 今後について①  -自分なりのいい感じのポジションを見つけたい-

           自分は、失業保険等をもらいながら遊ぶという事はできなかった。これまでは、友人からのお誘い以外は基本的に自粛生活であった。今後は、体力面、金銭面等いろいろバランスを見ながら、なるべく心残りの少ない人生を送れるようにしたい。    ところで、運というものがあるが運というのは、常に頭と体を動かして頑張っている人にしか訪れないと思っている。ただし、頑張っている人すべてに訪れるものではなく、頑張っても思い通りにうまくいかない人の方が多いのではないかと思う。その中でも、もがいているうち

        本当に怖い相続にまつわるお金の話

          早期退職 第22話 退職後に思ったこと② -人からどう思われるか考えるのはやめた-

           会社員時代の先輩に優秀で周りからも人望のある人気者の人がいた。これだけ非の打ち所がない先輩であったので、家庭でもさぞかし立派なお父さんなのだろうと思っていた。ある時、知ったのだが、その先輩はなんと家では家庭内別居状態だったそうである。また、子供ともほとんど会話がなかったらしい。私はその話を聞いたとき愕然とした。そして、そんなはずは無いだろうと思ったが現実だった。    人は、ほんとに外見だけではわからないと思った。そういえば、その先輩に限らず、やはり外では普通に見えている人

          早期退職 第22話 退職後に思ったこと② -人からどう思われるか考えるのはやめた-

          早期退職 第21話 退職後に思ったこと① -退職後、何もしないのは自分の選択肢のひとつ-

           退職を決めた後、家族の前で何とかなるさと楽観的なことを言った時の家族のあの顔を今でも忘れない。まるで、お父さんのせいで私たちがどれだけ大変な目にあっているかと言いたげだった。不謹慎な発言だったと反省した。本当に家族には心配をかけた。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。あと、ついてきてくれたことに感謝している。    退職後の今の生活を振り返ってみて感じるのは、自分のように何もせずにいることが苦痛な人がいることだ。何かやっていないと落ち着かない。そういう人にとって、自分のような生活

          早期退職 第21話 退職後に思ったこと① -退職後、何もしないのは自分の選択肢のひとつ-

          早期退職 第20話 会社の同期と先輩

           事情があり、退職の挨拶もまともにできなかった。お世話になった人には本当に申し訳ないと今でも思っている。最後にゆっくり話がしたかった人達の顔が思い浮かぶと残念な気持ちになる。   そんな退職後の不安定な時期に会社の同期と先輩からもらったメールは非常にありがたかった。急な退職だった為、その同期には各所からいろいろ問い合わせがあったらしく、本当に迷惑をかけてしまった。   退職後、会社を離れると、やはり社会とのつながりが希薄になり、自分だけ蚊帳の外にいるような気がして、不安になる

          早期退職 第20話 会社の同期と先輩

          早期退職 第19話 OBの訃報

           この年齢になってくるとOBの訃報をしばしば耳にするようになる。現役時代、恐かった人、優しかった人、優秀だった人、合わなかった人など、いろんな人の顔が思い浮かぶ。どんな人も死を避けることはできないと思った。入社した時の初めての上司が亡くなっていたことを知った時は、かなりショックだった。まだ七十前半で若かった。    現役時代は、鉄人と云われた人だった。随分前に体調を崩していると噂は耳にしたことがあったが、それ以降の情報は聞いてなかった。この元上司とは最初はあまり合わなかった。

          早期退職 第19話 OBの訃報

          早期退職 第18話 退職後の夫婦関係のバランスのとり方

           旦那の退職後、ストレスで体調を崩す奥さんもいるそうだ。それは、分かるような気がする。 今まで、昼間いなかった旦那が急に毎日朝から晩までいるわけだから。それが嫌な奴だったら最悪である。体調も崩すだろう。 対策としては、別に相手が嫌いなのではないと思うので、お互い話し合ってザックリとした取り決めみたいなものを作ることをお勧めする。問題があれば、変えればいい。夫婦間の取り決めなので簡単なのではないか。  例えば、午前中は奥さんがパートで外出。その間に旦那は家事をする。午後は旦那

          早期退職 第18話 退職後の夫婦関係のバランスのとり方

          早期退職 第17話 モンスター化

           退職後は、朝からソファーに転がり何かを食べながらテレビを見ている。洗濯をするのでもなく、掃除をするのでもなく、洗い物をするのでもなく、ゴロゴロしている。そんな生活になるのでは?と思っていたが、現実は全然違った。毎日、黙々と家事をやっている。朝は洗濯に掃除、そして午後は洗濯物の取り入れ、食器の洗い物など次々こなしている。    日常は午前中妻が仕事で外出。昼からは私が散歩、買い物等で外出。帰宅後、私はベランダで音楽を聴きながらくつろいでいる。妻と会話するのは朝と夕食の時くらい

          早期退職 第17話 モンスター化

          早期退職 第16話 退職後の生活-⑪  運動 ~七福神巡り~

           退職後は、運動不足になりがちだ。自分は、会社員時代から日曜日にウォーキングとランニングで合わせて八キロほどの運動をやっている。週一回ではあるが、基本的に欠かさず二十年近く続けている。 もう少し詳しく書くと、途中に七福神があり、お参りも毎回欠かさずやっている。神様には、日頃の感謝に加え家族の安全、健康のお願いと近況報告もしている。 また、家族に何か問題が発生した時は早く問題が解決するようにお願いをしている。そうすると、解決する事が多いような気がする。 それと、七福神巡りをする

          早期退職 第16話 退職後の生活-⑪  運動 ~七福神巡り~

          早期退職 第15話 退職後の生活-⑩ (家事)

           昔は郊外の庭付きの広い家に憧れていた時もあったが、掃除をやり始めてからは、そんな考えは微塵もなくなった。 退職後、洗濯、掃除、洗い物といった家事をやるようになった。ひとつは、やはり何もしないというのはマズイと思ったからだ。また、毎日やることがあると生活にリズムが出る。    もうひとつは、退職して家でゴロゴロしていると、よく言われる粗大ゴミ扱いされるのが嫌だったからだ。 退職してから家庭内がギクシャクするというのは、旦那の粗大ゴミ化が主な原因ではないかと思う。この粗大ゴミの

          早期退職 第15話 退職後の生活-⑩ (家事)

          早期退職 第14話 退職後の生活-⑨(節約 /食費、日用品、光熱費、通信費)

           私は、少々凝り性的なところもありこの支出の把握についてはかなり徹底的にやった。なるべく、生活レベルを落とすことなく節約に努める。これを目標とした。普段、スーパーのチラシのチェックはしていても、案外節約が出来ていない人が多いのではないか?    例えば、長期保存の効く調味料等であればスーパーの特売あるいは近くの安売り店を探し出して買い求めた。節約のためにわざわざ家から遠くのところに時間をかけて行くのはもったいない。 自分が歩いていける生活圏内でそういったお店を探しだした。もう

          早期退職 第14話 退職後の生活-⑨(節約 /食費、日用品、光熱費、通信費)

          早期退職 第13話 退職後の生活-⑧(友人からよく聞かれる質問)

           退職後、よく友人たちから生活は大丈夫か?とかあるいは、いつから働くのかとか?金銭面はどうするのか?という質問をよく受けた。 私は、辞める前に十分計算をして辞めているので、楽ではないがこのまま何とかやっていけるといつも答えている。しかし、何度も何度も同じ質問をしてくる人がいる。    そして、ある時気がついたのは何度も質問をしてくる人たちの多くが二人以上の子供がいる人たちということだった。子供を一人大学まで卒業させるのには、3千万から4千万かかると言われている。彼らはそこにあ

          早期退職 第13話 退職後の生活-⑧(友人からよく聞かれる質問)

          早期退職 第12話 退職後の生活-⑦(結石と飲酒)

           生まれてこの方、病気らしい病気はしたことがなかった。また、骨折や捻挫すらしたこともなかった。しかし、とうとうその時が来た。夜中に突然の腹痛が発生した。脇腹から下腹にかけて激痛が走った。 当初、冷えによる腹痛と思い薬を飲んだが一向に治らない。その後、血尿が出た。ネットで調べてみると、腹痛と血尿の組み合わせは、尿路結石の可能性があると書いてあった。そういえば、母親も結石を患ったことを思い出した。近くに病院はあったが、病院が開くまでの時間、激痛にもがき苦しむこととなった。  結

          早期退職 第12話 退職後の生活-⑦(結石と飲酒)

          早期退職 第11話 退職後の生活-⑥(学生時代の友人たちとの交友)

           学生時代の友人が転勤で東京に来ていた。私は時間的には余裕があるので、よく会っていた。やはり学生時代の友人はいいなと思った。利害関係なく、フラットな関係で付き合えるのがいいところだと思う。    ある日、その友人と日帰り旅行に行くことになった。ところが、当日の朝友人から寝坊したので行けないと言うドタキャンの連絡があった。不思議とその時は怒る事はなかった。まぁ、日ごろから時間にはきっちりしている人だったので何かあったのだろう、体調でも悪かったのだろうと思った。昔の会社員時代であ

          早期退職 第11話 退職後の生活-⑥(学生時代の友人たちとの交友)