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真宗寺 お寺の掲示板

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#真宗大谷派

お寺の掲示板 【No.14/柊原のお寺・真宗寺/2022.3月】

お寺の掲示板 【No.14/柊原のお寺・真宗寺/2022.3月】



【掲示板の言葉】

仏様の教えは世を問う教えである
ただし自分を抜きにして世を問うてはならぬ また世を抜きにして自分を問うてもならぬ

 仏教には、肉体的存在としての自分(身)と、その自分が身を置く環境(土)とが、相即不離であるという考え方があります。人間とは関係的存在です。その奇縁まんだらの中から、自分1人だけを抜き出して、あれこれ思索することも、または自分を置き去りに主体性のない思案をする

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お寺の掲示板 【No.7/柊原のお寺・真宗寺/2021.8月】

お寺の掲示板 【No.7/柊原のお寺・真宗寺/2021.8月】



【掲示板の言葉】

生死は我等の自由に
 指定し得るものにあらざるなり

この言葉は近代真宗教学の祖、清澤満之(きよざわまんし)の言葉です。
生き死には自分で好きに取り扱える事柄ではありません。自己を超えた自然の催しです。しかし我々はかねて、生死も命もあたかも、自分の権能の中のものだと錯覚しております。

授かった「生」に、いつ迎えるかわからない「死」のはずが、かねての我々は、自身の存在その

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お寺の掲示板 【No.4/柊原のお寺・真宗寺/2021.5月】

お寺の掲示板 【No.4/柊原のお寺・真宗寺/2021.5月】

【掲示板の言葉】

信・不信、ともに、仏法を心に入れて、聴聞申すべきなり。

これは『蓮如上人御一代記聞書』という書物の言葉です。仏法聴聞の心得として、信じられようが、信じられまいが、また、信じて安らかな気持ちを既にいただいてようが、まだ救われていないと感じてようが、とにかく聞くことに徹しなさい。と教えられています。

 我々は普段、信じるに値するものや、信頼できると思う人から発せられる言葉に耳を

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お寺の掲示板 【No.2/柊原のお寺・真宗寺/2021.3月】

お寺の掲示板 【No.2/柊原のお寺・真宗寺/2021.3月】

とりあえず、今日は掲示板の記事に関しては2つアップするつもりです。
あんまりどしどしアップしても何だかしつこい気がするから…

【掲示板の言葉】

急がずに 力ゆるめず
 ひとつずつ 春の彼岸の
         佛具を磨く

この短歌は鹿児島別院(べついん/本山に準じるものとして他の地域に設けられた寺院のこと)のお庭にある石碑に刻まれている歌で、詠み人は別院のご門徒の上釜守善さん、揮毫は南九州市

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