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「毎日が温泉旅館」という理想の暮らし


もうすぐハロウィンがやってくる。
最近やたらとテレビであるCMを目にする。
バレンタイン、ハロウィン、クリスマス、年末など季節のイベントごとに全国で発売されるもの。
——「宝くじ」だ。言い換えれば「夢」である。

「もしも、宝くじが当たったら」。
誰しもがしたことがあるはずの、一攫千金の妄想。
手に入れた大金を使って何を実現しようかと想像すること。自分の貯金では手の届かない高価なものを買ったり、投資をすることによって夢を叶える。つまり、自分の「理想の暮らし」を追求することだ。心がワクワクして、とっても楽しい。
ハロウィンジャンボの1等は3億円らしい。その使い道をこれから妄想したいと思う。


私自身の「理想の暮らし」とはどんなものなのだろうかと考えてみた。
・趣味に毎日没頭できるような生活のこと?
・趣味を仕事にしてしまうこと?
正直なところ、今の段階では一生続けられるような趣味を私はまだ見つけられていないし、これから見つけたとしても、なんとなく日常の仕事と趣味は別にしておきたいと思うタイプだ。趣味は仕事をリフレッシュするための位置付けのままにしておきたい。
そんな私がたどり着いた結論。もし大金を手に入れたら、お金をかけてそのリフレッシュをグレードアップさせたい。そうしたら日常の疲れもとれるし、さらに頑張る活力になるかもしれない。

私の日常のリフレッシュ法というと、まずは「食」。週末は、外食に行くことが多い。平日にお店の情報を収集しては、週末にお出かけする。日本各地や海外のグルメが一同に会するグルメイベントなどもまめにチェックして、興味があるものがあれば行くようにしている。本来はその土地に行かないと食べられないものを近場で食べられる、貴重な機会だからだ。美味しいものを食べると自然と笑顔になれる。
もう一つのリフレッシュ法は、近所のスーパー銭湯に行くこと。岩盤浴で汗をかき、お風呂で汗を流し、その後の美味しいビールまでがセット。

私は旅行が大好きだ。私のリフレッシュ法すべてを短期間に集約して、満喫することができる贅沢な時間の使い方だからだ。
離れた土地で珍しい景色を見たり、その土地のものを食べたり。そして宿泊する旅館では、温泉に浸かって疲れを癒すことができる。温泉は旅の疲れだけでなく日々の疲れも癒してくれる。

……今書きながら、気づいた。温泉旅館に私の理想が詰まっている。
毎日、温泉旅館に宿泊しているような生活」を実現させたい。これが私の理想の生活だ。

では、「毎日が温泉旅館」を実現するためにはどうすればいいのか。「温泉旅館の癒し」の主な構成要素を考えてみた。
①豪勢な美味しいお食事
②疲れを癒してくれる温かいお風呂
③フカフカのお布団

すべてが「非日常感」「特別感」だ。これらのサービスすべてがスタッフの方々の丁寧なおもてなしがあるからこそ成り立っているということも忘れてはいけない。
この「非日常感」「特別感」を少しでも「日常」に取り入れることができるだろうか。

① 豪勢な美味しいお食事
品数豊富でとても贅沢。こんな食事が毎日できたら幸せかもしれない。しかしこんな生活を続けていたら必ず不健康になるし、長生きできない。大金を費やして短命では悲しい。

② 疲れを癒してくれる温かいお風呂
これこそ最も「非日常」。毎日入る自宅のお風呂とは広さも成分も違うし、スーパー銭湯とも違う。その場に行かないと味わえないし、日本各地の温泉地を巡る楽しさもある。

③ フカフカのお布団
いつも寝ているベッドとは寝心地がなんだか違う。
羽毛の質が違うから?畳の上に布団を敷いているから?畳の部屋と上司な布団を揃えたとしても、流石に布団に3億円はかけられないか…。

ということで、3億円をかけて叶える私の夢は、「② 疲れを癒してくれる温かいお風呂」を日常に取り入れることにしようと思う。
自宅で毎日温泉に入りたい。そうすればきっと心身ともに疲労回復して、毎日元気に仕事も頑張れる。きっと健康で長生きもできるだろう。
自宅で毎日温泉に入るには?
一一 そうだ、自分で温泉を掘り当てればいいんだ。

早速、温泉を掘り当てる方法を調べてみることにした。
温泉を掘り当てるといえば、多くの人がこんな光景をイメージをするのではないだろうか。
「自宅の庭をスコップで掘っていたら、温泉がクジラの潮のようにプシャーと噴き出した」
調べ始めてすぐ、あのイメージは全くの幻想であることが分かった。なんと、温泉を掘り当てるには少なくとも1000メートルは地面を掘らなければならないらしい。
スコップを使い、1000メートルを地道に掘ることなんて無理だ。1000メートルの深さに達する前に、自分の体力が尽きて人生が終わってしまうだろう。そして、温泉掘削には多くの法律が関係しており、多方面の許可や確認を得る手続きを行わなければならないことも分かった。地下水条例などの他法令に触れていないかなど関係各所に確認し、都道府県及び、管轄保健所の許可を得ることが必要なようだ。
こんな大仕事は絶対個人では出来ない…と思っていたら、「温泉開発」を事業としている企業があるようだった。
・地形地質事前調査
・工事計画策定
・掘削工事
・温泉井戸工事計画各種申請手続き書類作成
・関係官庁への協議
・現場立会
・湧出した温泉成分分析   などなど

すべてを「トータル的にサポート」してくれるらしい。なんと心強い。
費用については「概ね1億円程度」と記載されていた。
掘削する土地を買う費用も必要だけど、まぁ、3億円あれば足りる……かなぁ…?

……妄想はこれくらいにしておこうと思う。
このように調べてみると、温泉の有り難さがよく分かる。
莫大な金額、多くの人の手間・労力の結晶なのだ。ますます、感慨深い。


こんなにも夢を膨らませることができる宝くじ。
「毎日温泉」を夢見て、早速ハロウィンジャンボを買いに行こうと思う。


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