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空を見上げ、流れる雲を見ながら、お茶をしていました。 道端に咲く小さな花がきれいだと感…

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空を見上げ、流れる雲を見ながら、お茶をしていました。 道端に咲く小さな花がきれいだと感じ、一緒にお茶が飲みたくなって、 思うまま、気ままにお茶の時間。 おやつも用意しました。 お茶にしましょう。

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商店街の裏通りから初めまして プロローグ

高校を卒業し、田舎から大都会に出て来た田舎娘の私は、新宿のそびえ立つビル群を見上げ驚き、渋谷のファショナブルな人々の多さに驚き、池袋サンシャイン60から見た東京の…

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1年前
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コミュニケーションのかたち

なぜ?どうして?とよく聞いていた子供時代。 親や先生はなんでも知っているのだと思っていた。 今や世の中はgoogleやchatGPTに聞くと、どんなことでも簡単に答えてくれる…

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3日前
131

気がつけばカボチャの馬車

時計が真夜中の12時をさす現実。 メリーゴーランドのようなキラキラの馬車は、気がつけばカボチャの馬車。 あの立て髪の美しい白馬は、いったいどこへ行ってしまったのだろ…

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10日前
139

幸せは猫が知っている とりあえずやってみたらこうなった

そんなことは無理ムリ! 自分が知らないことは不安や心配ばかり。 私にはできないからと、わからないからと。 でもやってみたら案外簡単にできたなんてことはよくあること…

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2週間前
150

愛情スパイス 美味しいご飯が食べたくて

いつもと同じレシピで同じ材料なのに、なにか味が違うことがある。 いつも私がよく行くカレーやさん。 でも今日はなんだか味が違うような気がする。 なにかが足りない。 …

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3週間前
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旨くて上手い鍋の中のスープ

人はついつい自分と他人を比べてしまう、くらべっこ。 自分は自分、他人は他人とわかってはいるのだけれど、くらべっこ。 わかってはいるのだけれど、やはり他人が羨ましく…

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1か月前
166

あなたは幸せだったよね

ちょうど5年前の5月に虹の橋を渡った猫さん16歳6ヶ月。 今でも私はあなたのことを忘れない。 初めて我が家に子猫がやってきた時、私はその子猫に誓った。 あなたが息を引…

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1か月前
196

骨の気持ち お墓がありません

その遺骨は誰もいない家の整理ダンスの上で、夫の帰りを今もずっと待ち続けている。 母が亡くなったのは3年前の夏でした。 その後施設で暮らす父は、もうこの家に帰ってく…

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1か月前
169

我が家には宇宙人がいる

我が家には宇宙人がいる。 声をかけてみるものの交信不能。 なんたって言葉が通じないのだからしょうがない。 いったいこの宇宙人は何を考え何を思っているのだろう。 私に…

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1か月前
172

スイカおじさんが転んだ

思わぬ出来事は突然やって来る。 私は運動神経が鈍い。 野球をしている子供達のボールが飛んで来ても、こっちに向かって飛んで来た来た、あ~ガツン!ヒット!なくらい鈍…

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1か月前
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でも、でも、でもね

でも、でも、でも、でも・・・ そんな言い訳ばかり言っているんじゃないの! 屁理屈ばかり言っているんじゃないの! と言われそうだけれど。 でもね。 ある日、私がいつも…

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2か月前
196

お犬様 そのお姿が誇らしいです

そこには毛並みの整ったいかにも気高そうなお犬様が1匹、公園のベンチの真ん中に座っていた。 一瞬チラリと私を見たお犬様は、鋭い眼差しで私を睨んだ。ような気がした。 …

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2か月前
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心の距離は測れないけれど

人はみな、自分の心のメジャーを持っている。 メジャーの目盛りやその幅、長さは人それぞれ。 物はもちろん心も測れるこのメジャー。 何を測るかは、自分次第。 元気?と…

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2か月前
150

ドキドキとワクワクのあいだで

初めてのことに挑戦する時はいつだってドキドキ。 思いも寄らないことが起こったら、もはや心臓はバクバク。 それでもまったく物事に動じず、ワクワクと進んで行ける人もい…

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2か月前
145

虹の橋のたもとで

なんとも気まぐれなお天気の日。 青空かと思えば、片側の空には黒い雲。 その雲がゆっくりゆっくり、 こちらに向かって近づいて来た。 それでも真上の空はまだ青空で、 や…

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3か月前
172

ドーナッツの真ん中

ドーナッツが好き。 たまに何だか食べたくなる。 それも着飾った甘いカラフルなものではなく、昔ながらのおばあちゃんが油で揚げたような、あの穴のあいたシンプルなドーナ…

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3か月前
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商店街の裏通りから初めまして プロローグ

高校を卒業し、田舎から大都会に出て来た田舎娘の私は、新宿のそびえ立つビル群を見上げ驚き、渋谷のファショナブルな人々の多さに驚き、池袋サンシャイン60から見た東京の、どこまでも続く街の大きさに驚いた。 当時ひとり暮らしを初めた場所は、とても住みやすく、下町商店街は洋品店の隣が八百屋さんで、その隣は定食屋さん、その隣は靴屋さん、そしてお惣菜屋さんが数件、と言ったような様々なお店が並んでいた。 コンビニなどは、まだ無かった時代だったから、小さな冷蔵庫と炊飯器、ガスコンロで自炊を

コミュニケーションのかたち

なぜ?どうして?とよく聞いていた子供時代。 親や先生はなんでも知っているのだと思っていた。 今や世の中はgoogleやchatGPTに聞くと、どんなことでも簡単に答えてくれる時代。 最近はわからない事を、人に聞くということがなくなっているような気がする。 自分の気持ちを手紙に書いて伝えたていた頃。 お気に入りの便箋と封筒の中から、相手に似合うようなものを選ぶのが楽しかった気がする。 何度か書き直した長文は、それなりに気持ちが伝わったのだと思う。 返信の猫のイラストの便箋に

気がつけばカボチャの馬車

時計が真夜中の12時をさす現実。 メリーゴーランドのようなキラキラの馬車は、気がつけばカボチャの馬車。 あの立て髪の美しい白馬は、いったいどこへ行ってしまったのだろう。 時の流れは早い。あまりにも早すぎる。 私はまだ踊っていたかったのに。 ガラスの靴を履いて朝まで踊り明かしたかったのに。 私はガラスの靴をいったいどこに脱ぎ捨ててしまったのだろう。 今や私の靴は疲れ果てボロボロで、服はすでに汚れあちこちシミだらけ。 どんなにアイロンをかけてもヨレヨレで、シワは目立つばかり。

幸せは猫が知っている とりあえずやってみたらこうなった

そんなことは無理ムリ! 自分が知らないことは不安や心配ばかり。 私にはできないからと、わからないからと。 でもやってみたら案外簡単にできたなんてことはよくあること。 猫、箱を見つけた。 とりあえずは入ってみる。 ムリクリ入ってみる。 やっぱり少し小さくない? 箱の中でお昼寝 無理だと思うよ・・・ そしてこうなる。 とりあえずやってみたら、こうなった。 何事もやってみるもんだ。 幸せは猫が知っている。

愛情スパイス 美味しいご飯が食べたくて

いつもと同じレシピで同じ材料なのに、なにか味が違うことがある。 いつも私がよく行くカレーやさん。 でも今日はなんだか味が違うような気がする。 なにかが足りない。 なにかのスパイスが足りない。 シェフの顔を見ると、いつもはニコニコしているのに今日はどことなく機嫌が悪そう。 黙々とキッチンに向かっている。 なにか面白くないことでもあったのだろうか? それともなにか心配事でもあるのだろうか? 今日のカレーは、なんだかそんな味がした。 仲間と一緒に外で食べるご飯は美味しい。 公園

旨くて上手い鍋の中のスープ

人はついつい自分と他人を比べてしまう、くらべっこ。 自分は自分、他人は他人とわかってはいるのだけれど、くらべっこ。 わかってはいるのだけれど、やはり他人が羨ましくて、くらべっこ。 物価上昇で生活に打撃と繰り返すテレビのニュース。 「最近はいつもと同じものを買っているのに、お会計が高くなっているわよねぇ~奥さん」 そんな声が聞こえてくる。 野菜も最近は1個売りの野菜が増えているような気がする。 にんじん1本、じゃがいも1個、玉ねぎ1個、トマト1個、 その中からとっておきの

あなたは幸せだったよね

ちょうど5年前の5月に虹の橋を渡った猫さん16歳6ヶ月。 今でも私はあなたのことを忘れない。 初めて我が家に子猫がやってきた時、私はその子猫に誓った。 あなたが息を引き取るその時まで、私は一生あなたの面倒を見るよと。 そしてその子猫をミューと名付けた。 何も変わらない1日が始まり、何も変わらない1日が終わる。 それを猫は幸せという。 猫の1日は人間の約4日分。 楽しい時も寂しい時も人間の4倍のスピードで過ぎ去って行く。 ある日の朝、ミューが突然歩けなくなった。 すぐさま

骨の気持ち お墓がありません

その遺骨は誰もいない家の整理ダンスの上で、夫の帰りを今もずっと待ち続けている。 母が亡くなったのは3年前の夏でした。 その後施設で暮らす父は、もうこの家に帰ってくることはありません。 施設にいる母がまだ元気だった頃、私の父の日課は妻の顔を見に行くことでした。 やがてコロナウイルスで面会ができなくなってしまうも、認知症が進んできた父にはそれが理解できず、そこには毎日施設に通う父の姿がありました。 認知症の行動はなかなか変えられません。 本来は規則違反です。 個室からは出ない

我が家には宇宙人がいる

我が家には宇宙人がいる。 声をかけてみるものの交信不能。 なんたって言葉が通じないのだからしょうがない。 いったいこの宇宙人は何を考え何を思っているのだろう。 私には理解不能としか言いようがない。 宇宙人が毎日家に居るようになってから、私の住む世界は変わった。 宇宙人とはいえ腹は空くだろうと思い、食事は一応提供している。 「ご飯ですよ~」 すると猫達に餌をやり出すのだからその行動は理解不能だ。 どうやら宇宙人は猫達とは交信ができるらしい。 猫達は宇宙人のことが好きなようだ

スイカおじさんが転んだ

思わぬ出来事は突然やって来る。 私は運動神経が鈍い。 野球をしている子供達のボールが飛んで来ても、こっちに向かって飛んで来た来た、あ~ガツン!ヒット!なくらい鈍い。 先日、駅構内を歩いていたら、突然後ろからものすごい勢いでおばさんがぶつかって来た。 一瞬スローモーションで時が流れ、気がついた時には床に転がっている自分がいた。 そしてそのおばさん「ごめんなさい!ごめんなさい!」と2度言って、大丈夫ですかの言葉もなく、なんと走り去ってしまったのだ。 さぞかし急いでいたのだろう

でも、でも、でもね

でも、でも、でも、でも・・・ そんな言い訳ばかり言っているんじゃないの! 屁理屈ばかり言っているんじゃないの! と言われそうだけれど。 でもね。 ある日、私がいつも利用する駅にピアノが置かれた。 期間限定、誰でも自由に弾くことができる駅ピアノ。 そんなに広い駅ではないから、ピアノの音が駅中に響き渡る。 ごくごく普通に歩いていた人が、いきなり見事な演奏をするのだから、それはもうびっくり。 思わず足を止めて聴き入ってしまう。 ジャズを弾く人、クラシックを弾く人、馴染みのあるカジ

お犬様 そのお姿が誇らしいです

そこには毛並みの整ったいかにも気高そうなお犬様が1匹、公園のベンチの真ん中に座っていた。 一瞬チラリと私を見たお犬様は、鋭い眼差しで私を睨んだ。ような気がした。 私の全身の毛は逆立ち尻尾は大きく膨れ上がり、今すぐにでも逃げ出したい気持ちを抑え、勇気を出してシャ~と気合いを入れたのだった。 広告 <カフェでお茶を飲みながら楽しく英語でお話をしましょう> 英会話カフェとやらをネットで見つけた。 何だか楽しそうと簡単な気持ちで参加ポチリをしたのが、そもそもの始まり。 私は1歩1

心の距離は測れないけれど

人はみな、自分の心のメジャーを持っている。 メジャーの目盛りやその幅、長さは人それぞれ。 物はもちろん心も測れるこのメジャー。 何を測るかは、自分次第。 元気?と聞かれると、 うん元気だよ。 変わりなくやっているから。と答える。 ほんとうは、どんよりな気分なのに。 薄暗い部屋の中でひとり。 ちっとも元気ではないのに。 大丈夫?と聞かれると、 うん大丈夫だよ。 なんとかやっているから。と答える。 ほんとうは、毎日がいっぱい、いっぱいなのに。 重い荷物は持てないのに。 ちっと

ドキドキとワクワクのあいだで

初めてのことに挑戦する時はいつだってドキドキ。 思いも寄らないことが起こったら、もはや心臓はバクバク。 それでもまったく物事に動じず、ワクワクと進んで行ける人もいるのだから、なんとも羨ましい限りだ。 同じことをするにも関わらず、その感覚の違いはなんだろう。 様々な経験や、その人の度胸や性格なども関係するのだろうけれど、そのストレスの差は大きいと思う。 おばちゃん達が集まってのおしゃべりはなんとも、 声がでかい!!! 周りなどお構いなしに盛り上がっている姿は、ある意味羨ましい

虹の橋のたもとで

なんとも気まぐれなお天気の日。 青空かと思えば、片側の空には黒い雲。 その雲がゆっくりゆっくり、 こちらに向かって近づいて来た。 それでも真上の空はまだ青空で、 やがて雲の隙間から光がさし込み、 ついに雨がパラパラと降り出した。 そして雨が勢いよくザーザー降りとなり、 数分後また太陽が顔を出した時、 空には大きな大きなはっきりとした虹色の虹がかかった。 愛するペットちゃんがの虹の橋を渡った時、 ペットちゃんたちは虹の橋のたもとで、 自分の飼い主さんを待っているという。

ドーナッツの真ん中

ドーナッツが好き。 たまに何だか食べたくなる。 それも着飾った甘いカラフルなものではなく、昔ながらのおばあちゃんが油で揚げたような、あの穴のあいたシンプルなドーナッツ。 お砂糖がパラパラと振りかけられた優しい甘さのドーナッツ。 ドーナッツの真ん中に見える景色は遠い日の思い出。 右回りでドーナッツを食べてみた。 私はおばあちゃんと硬い椅子の鈍行の汽車に乗って、親戚の家へ向かっていた。 汽車が駅に着くと、べんと~べんと~の声が聞こえてきた昔。 当時は四角い木箱を首にかけ、駅弁