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コミュニケーションのかたち

なぜ?どうして?とよく聞いていた子供時代。
親や先生はなんでも知っているのだと思っていた。

今や世の中はgoogleやchatGPTに聞くと、どんなことでも簡単に答えてくれる時代。
最近はわからない事を、人に聞くということがなくなっているような気がする。

自分の気持ちを手紙に書いて伝えたていた頃。
お気に入りの便箋と封筒の中から、相手に似合うようなものを選ぶのが楽しかった気がする。
何度か書き直した長文は、それなりに気持ちが伝わったのだと思う。
返信の猫のイラストの便箋にニッコリ。
しかし今どきはそんな手紙を書く人はあまりいないのだろう。
せいぜい一筆箋くらいだろうか。
あるいはchatGPTに素晴らしい文面を書いてもらうのだろう。

相手がどう思うかを考え言葉を選び、それなりに気を使わなければならない人と人とのコミュニケーションは難しい。
今やそんなコミュニケーションが煩わしくて、話し相手はAIの時代。
納得するまで何度でも付き合ってくれるAIは、「そんなこともわからないの?」などとは決して言わない。
同じようなことを何度も何度も聞いても、「面倒くさいな~」とも言わず付き合ってくれる。
人間に聞くより簡単で、ある意味良いコミュニケーションなのだろう。

最近はスマホを持っているお年寄りが増えてきたと思う。
しかしながらスマホの字は小さい。
私もそう思うのだから、お年寄りにとっては尚更だろう。
スマホは電話だけというお年寄りも多いのも事実。
それでもスマホを使えなければと、LINEや写真を頑張る90歳の私の知り合いがいる。
そのチャレンジと努力を応援したいと思うものの、その姿に本当に高齢者に優しいのだろうかと思ってしまう。
今のスマホ世代が高齢者になった時、社会はもっと優しくなっているのだろうか?

時々、駅の指定席券売機の前で困っているお年寄りの姿を見かける。
Suicaのチャージの仕方がわからなくて困っているお年寄りの姿を見かける。
コンビニやスーパーの無人レジに並んでしまって困っているお年寄りを見かける。
オーダーのタッチパネルに戸惑うお年寄りを見かける。

人に聞くというコミュニケーションが減って来ている今の時代。
まだまだ人に聞きたい、話しをしたいという人は多いような気がする。

お茶にしましょう
りんごそのまんま
優しさを分けて
ハートのアップルパイ

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