見出し画像

ディズニーの戦略

東京ディズニーリゾートに関する記事が日経から本日出ていたので取り上げる。
※筆者は昨年、ディズニーランド2回、ディズニーシーに1回行くほどのヘビーユーザーなので感想に多少バイアスがかかるかもしれません笑

要約文

オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートで新しいエリア「ファンタジースプリングス」を開業する予定です。これは過去最大の拡張で、新しいチケットも導入されます。新しいチケットは従来のエリアと新エリアの全アトラクションへのアクセスを提供し、価格は通常の最大2.9倍です。

ファンタジースプリングスは「アナと雪の女王」や「ピーター・パン」などのアトラクションを含む、約10万平方メートルのエリアになります。エリア内にはホテルも開業し、総投資額は約3200億円です。

新チケットの導入により、利用者は新エリアのアトラクションを追加料金なしで楽しむことができます。しかし、これらのチケットは新エリア内のホテル宿泊者のみに販売され、ホテル代を含めると1人あたりのコストは4万円以上になる見込みです。

OLCは2021年3月に変動価格制を導入し、2023年10月からは最高価格を1万900円に引き上げました。これにより、客単価は新型コロナウイルスの影響前の2019年3月期から約50%上昇しましたが、来客数はまだコロナ前の水準には戻っていません。

新エリアの開業により、利益は大幅に増加する可能性がありますが、業界の人手不足による人件費の急増や、変動費の比重の増加により、利益率が低下するリスクもあります。また、OLCは来園者の体験価値向上を重視し、来園者数を制限する計画を立てています。

最後に、OLCの株価収益率(PER)は約80倍と高水準にあり、投資戦略についての今後の方針はまだ明らかにされていません。

感想

今回のオリエンタルランドの取り組みは素晴らしいと思います。これでやっとUSJに追いついたと感じています。日本ではダイナミックプライシング的な導入が一部の産業に限られていますが、このような普及はもっと必要だと考えます。今回、一人当たりのホテル代を含めて4万円以上かかるとのことですが、需要に変化はないと思います。むしろ、混雑が苦手な人にとっては、通常よりも歓迎されることでしょう。個人的には、早く投資を回収し、さらなる投資に繋げてほしいと思います。

また、東京ディズニーリゾートの魅力は、人の温かさを再認識できる点にあると思います。いくら機械やAIが発展しても、キャストによる温かみを真似することはできないでしょう。そのため、デジタルと人が共存する最先端の場所と言えるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?