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寝たきりよりはいい2


それからしばらく経って彼と韓国と日本を行き来する生活が始まった。
彼の仕事の都合と韓国で子供を産むためだ。
韓国には家が用意され韓国で1人で過ごす時間も多かった。

日韓昼夜問わず毎日毎日、嘘を付き援交に行く。
それから深夜は裏スロット。

不誠実な彼からのストレスか、出血が止まらず切迫流産になり入院した。
彼は日本で京都にある某有名企業と大事な商談があると韓国には連れ添ってはくれなかった。
言葉のわからない国で彼の会社の社員に連れられて病院に行き1人で心身の痛みに苦しんだ。

私の仕事のためにと彼が貸してくれていたiPadに写真が同期される。
フォルダの非表示の欄、私は彼が何をしているのか知りたくてまたのぞいてしまった。

東京の女(21)を連れて泊まり、翌日にその女は置いておき、京都の女(19)に会いに行っていたのだ。
淫行に淫行を重ねる。

異常性欲者。

もうここまで来ると狂っていた、私も狂った。
ここまで人は狂えるのだ。普通に人生への希望を失った瞬間の一つでもあった。

東京の女と京都の女を特定して追求した。
24時間沢山アカウントを作りネトストと嫌がらせを繰り返した。

悪いのは女。

夫に激しく怒られて私は彼女たちへの嫌がらせをやめた。悔しくてたまらなかった。

"こんな事をする奴とは怖くて結婚出来ない"

今思えばこちらの方がそうであり早く目を覚まさなければならなかったがその時正常な判断が出来る精神状態ではなかった。

悲しくて悲しくてたまらなかった、またひとりになった。
愛されたかっただけなのに、物理的にも精神的にもずっとひとりだった。

出産の日程がどんどん目に見えて近くなる


出産のひと月前だったか健診で性病が発覚した。
クラミジアだった
彼はお前の病気だと一点張りだった。
もうここまで来ると悲しくも驚きもなかった。
ただ最悪だなぁと心は宙に浮いて私を見ていた

子供が苦手な私はお腹の子供を愛せるかわからなかった、私が愛されたかった。

こんな状況でこの先どうしていくか思考ができずに漠然と、怖くてしかたなかった。

初夏の韓国に気持ちのいい風が吹く。
今でも肌に感じる程、風だけが優しかった。



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