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【富士山お中道を歩いて自然観察】18 森のとろろ昆布 

(この記事は、観察マップ地点18 についての解説です)
お中道を歩いていると森林内でたびたび目にする木から垂れ下がったとろろ昆布。これは一体なんでしょう?

植生遷移が進むと、コケ・地衣ともに、より乾燥に弱く暗い場所を好む種類に替わる。終点の5合目駐車場手前では、コース中で植生遷移がもっとも進んでいる。

森林の中では、カラマツやシラビソの枝から垂れ下がっているものがよくみられるが、これはサルオガセという地衣である。

木から垂れ下がったサルオガセ

サルオガセは日本には約40種が知られ、その総称である。黄緑色の網状で、樹皮に付着して長く垂れ下がる。垂れ下がったサルオガセは風でさわさわと揺れる。

カラマツに付着したサルオガセ

しばらく歩くと賑やかな声や車の音が大きくなり、終点の5合目駐車場に着きます。お中道の自然観察はこれで終了です。

いかがでしたでしょうか?写真と文章では全てを伝えきれません。興味を持った方はぜひ現地で実物を観察してください。

これまでご覧いただきありがとうございました。
ただいま記事をまとめたPDF版を作成中です。ご興味を持たれた方は、次回の掲載をお楽しみいただければと思います。
また、お中道で見られる生き物(主に植物)についてのnote連載も計画中です。そちらもお読みいただければ嬉しいです。

(まつざわ)


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