世界初の先物取引は江戸時代の日本人『やっぱり投機が好きな理由』
世界で一番最初に先物取引(投機)が行われたのは大阪の堂島なのは知っていますか?
いまでこそ金、原油、大豆、トウモロコシなどたくさんの先物商品が世界中で取引されていますが、起源は鎖国していた江戸時代の堂島市場で生まれた米の先物取引でした。
*現物取引、株式取引は16世紀にヨーロッパで行われていました。
日本人が為替取引、仮想通貨取引という投機商品トレードが好きな理由がわかりますね。 江戸時代にトレーダーが存在していたということです。
もしかしたら、私(大阪出身)の先祖にトレーダーがいたんじゃないかと思うとワクワクします。
背景
江戸時代の米は民の大切な食糧であり、幕府にとっては貨幣の代替えともなっていました。大名に仕えた武士は給与を米でもらっていましたので、米の価格、収穫量を常に気にしていました。
ある時、武士達はもっと効率よく、売買して儲けたいと考えだし商人を雇って売買させることにしました。ちなみに、当時の武士は計算もできず国の財政さえよくわかっていなかったようです。
そのうち、商人はどんどん儲けることになり武士より裕福になっていき、武士も儲けたいというニーズによって大商人、米商人が集まり米の売買が始まったのが堂島市場に発展しました。
画期的なシステム
この金融システムを考えた当時鎖国していた日本人が考えたのはすごくないですか?
というのも、当時は地域などによって米不足、不作が生じた場合その人達は飢えに苦しみます。しかし、このような売買市場があれば、豊作地域の米を不足地域にまわせます。
また、市場で不足が生じると米の価格が上がり、市場で高く売れます、高く売れると農家はどんどん生産してやがて余分でつくったものが最終的に不足地域に米が流れます。 今の先物市場と同じように流動性を生み出しています。
ちなみにもし、いまトレードする投機家がいなくなれば、売買したくても需要に対する供給がないため(その逆も)市場に流動性がなくなります。
すなわち長期投資してきた人がエグジット(売却)、または長期投資に参入の需要をみたせず社会の成長に影響与えます。
このように世界初の先物取引所の堂島米市場はとても健全な市場で経済発展に貢献したってことです。
まとめ
為替トレードなどの投機に対してとてもギャンブル的で悪いイメージを持っている人もたくさんいると思いますが、こういった歴史的背景ををしることで、健全な市場にとって流動性を生み出すために欠かせないものだということです。
日本はFX(為替取引)先進国であり取引量上位を日本の証券会社が占めています。ビットコイン取引も日本で取引量が多い理由がわかります。
日本人は江戸時代から投機精神を受け継いでるのかもしれませんね。
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