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平和のために必要なこと

〜他者を知り、信頼し、助け合える世界へ〜


⭐︎内在的論理の理解
⭐︎スローガンではなく“リアリズム”でみる
⭐︎“教養”と“健全な愛国心”を身につける
⭐︎被爆国として“平和のイニシアチブ”を取ることができる
⭐︎若者は“力”があるので“自信”を持て
⭐︎“縦の贈与”の連鎖を繋いでいく


伝えるのは元外交官で作家の佐藤優氏。
映像媒体に出演すること皆無だが、2024年1月23日、NHKクローズアップ現代に出演。

内在的論理の理解

佐藤氏の親友の池上彰氏によると
内在的論理の理解とは、
それぞれの国や団体がどのような論理でこういうことをしようとしているのか。その論理をまず知ることが必要だということ。それに賛成する反対するということではなく、まずは相手のことを知ろうということ。
敵のことを知らなければ対応もしようがないということ。
例えば “論破する” という言葉がはやっているが、論破をしてしまうとそこで終わりになってしまう。世の中が論破論破となってしまっては、間違いなく世の中は終わってしまう。
相手と意見が対立しても、相手が何を考えているのかを理解した上で対応する。そうしたらまた向こうから何か返ってくるという形でキャッチボールが行われる。それが結果的に次の解決策につながってくる。

佐藤氏が “内在的論理の理解” を訴える背景には佐藤さんの抱く強い危機感がある。
「内在的論理の理解がなされないと我々は殺し合いの道に入ってしまう」
イタリアの哲学者で小説家のウンベルト・エーコ氏はその著書である『永遠のファシズム』の中で、ファシズムのような乱暴な体制が生まれるのは、人間が群れを作る動物だからであると。自分たちが作るグループや団体が優越なのだと思い込んでしまう傾向があるからと。そういう特性を持っているからファシズムはいけないんだという教育を続けていかないと人間というものは滅んでしまう。

自分たちと違う集団や異常・残虐だと思われることをしている人たちがどういう理屈を持ってそれをやっているのかを理解する。
例えば、バイデンから見るとプーチンは悪魔に見えるし、プーチンから見るとバイデンやゼレンスキーは悪魔に見える。そういう価値観を持った人たちの論理を進めていってしまうと世界は破滅してしまう。

佐藤氏がロシアやウクライナに対し訴えたいことは、“とにかく銃を置き人が死ぬのをやめること。外交交渉解決することは可能なのだということ。日本はG7の中でウクライナに対して殺傷能力のある武器を渡していない唯一の国であり、ロシアとの間に立って仲介国になれるのだということ。”

第二次対戦中、従軍して九死に一生を得た佐藤氏のお母様の教え:
“命は何よりも大切”

スローガンではなく “リアリズム” で見る

ロシアはウクライナを攻撃することで「孤立」
中国は台湾を攻撃することことによって「孤立」することが得なのか

情緒的な議論ではなく専門家による議論をしたほうがいい!

専門的な議論を必要とする場面で情緒的な議論が先行すると国益(国家益と国民益)を損なう可能性がある。

ドイツやロシアでは “魚は頭から腐る” という諺がある。
日本の政治腐敗は深刻。

教養” と “健全な愛国心” を身につける

この国は国民のためのきちんとした役割を果たせる。そのため自分には何ができるのだろうと考える。

他者のために何らかの具体的な努力をする。このことの集積。

平和のために日本がすべきこと

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