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秋が早過ぎないか

先日府中市美術館「インド細密画展」へ行って来た。
元々は娘が電車の中吊り広告で見つけたそうで、会期も差し迫っていた為、予定を組んで行く事にした。
天気も良かったので最寄駅から歩く事にした。
駅から30分程歩くと府中の森公園にたどり着く。
林や遊具やグラウンドがある一角に美術館は突如現れる。
日本画とも西洋画とも異なる色の鮮やかさと繊細な線の筆使い、デフォルメとリアルの絶妙なバランスがインド細密画の特徴である。
元々インドの宮廷で手にとって1人で楽しむ絵だった為、折り紙位の大きさに収まる小さい作品が多いので、近づいて見られる様に額装され壁面に飾られていて柵やガラスケースはない。
娘はどうやって書いたのだろうと思案しながら、名もなき絵師達の作品に見入っていた。
帰りも駅まで歩いたが行きとはうって変わって寒さが身に凍みた。

別日には「やまと絵展」(東京国立博物館平成館12/3まで)を見に行って来た。
こちらは平安時代から室町時代までの絵巻物や屏風、細工物が展示されていた。
平成館が新しい建物という事もありとにかく天井が高い。
日本史を学んでいた身としては、教科書や資料集に載っていたあの絵や書物が目の前にある事に言葉は悪いが“ヤバい”と感じた。
歴史の積み重ねを感じたからかも知れない。
娘は先に見ていた「インド細密画展」と似ている所と違う所に興味があった。
想像していた以上に外国人の観覧が多かった。
(同時期に表慶館で行われている「横尾忠則“寒山拾得”展」も見ました。)

娘が福祉手帳を所持している事で美術に触れる機会が増え親子で恩恵を受けている。
娘には今後も気になる美術展があるそうだ。
遠出は娘にとって体力を消耗するが、かなりの刺激も受けている様で、今後どのように娘に影響を与えるか楽しみにしている。

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