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夜明け前

娘が本格的に就労移行支援施設へ通う事になった。
就活するにあたって昨年までは公共の施設を利用する事を検討していたが、既に専門学校で学んだ内容であったり、スタッフの対応がいまいちだったりと、娘が納得出来ない事が多々あり、サポステ(地域若者サポートステーション)のスタッフの助けを借りながら、自分に合う施設を求めて見学したり体験学習をしたりしてきた。
探すのに1年近くかかったがようやく納得出来る施設に出会えたそうだ。

就労移行支援施設は主にNPO法人が運営している障害者雇用を目指す施設である。
障害者の自立支援にあたる為、利用するには保健所に届けを出す必要がある。
娘にどの様な障害があってどの様なサポートが必要か証明しなければならないのだ。
相談支援施設(介護支援ではケアマネジャーにあたる)の届けを出す必要があったりするのは高齢者の介護支援に近い。
手続きは正直細かくて面倒な事が多いが、担当の保健師さんが丁寧に教えてくれるので、素直に書いた方がいいと思った。

娘が通っている施設は家からの距離はあるものの(手帳と通行証のお陰で交通費は抑えられる)、専門学校で学ばなかったソフトを学ぶ事が出来るのと、施設スタッフや通所者との話が楽しかったり役に立ったりして疲れを感じながらも充実した日々を過ごしている。
あまり続かなかったバイトの経験も生かせると実感しているという。
娘は通所している人の中では若い方で30代位の人が多いそうだ。

若かりし頃の夫や私の様に就活の為にサイトやハローワークを利用するのが娘には難しかった様で、ようやくスタートラインに立った所だ。
少しずつ通所日数を増やしていくそうだが、しっかりと自身を見つめて自らの足で歩んで行って貰いたいものである。


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