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父の背中

父が退院した。

2ヶ月位の入院だった。

突然の事で慌てふためく母からメールを貰い、不安を覚えながらも、冷静に出来る事をやる様に伝えたのがつい昨日の事の様に思い出される。
歩行困難となったのも椎間板ヘルニアが原因と分かり、手術を受けてからリハビリも張り切り過ぎて筋肉痛になる位だった。

主治医の先生からはリハビリの為もう少し入院して欲しかったらしい。
しかし父より後から入院した人が先に施設へ入所していくのを見て、先が見えない不安と焦りを感じて退院を先生に求めたそうだ。
ただでさえマイペースな父の事だ。大部屋で過ごすのもカーテンがあるとはいえ気を遣うだろうし、好きなものが食べられる訳ではない。
父の要望を受け、自宅では早めに受け入れの準備をし在宅リハビリの為に作業療法士の方に来て貰う事になった。
必要な所に手すりを設置したりもしたが、介護ベッドとコルセットがあれば家の事は自力で出来るのが救いだ。

元気でいる内は何とも思わなかった事が体調を崩した事でそれが当たり前ではないと改めて思い知った。
自分も働ける内は少しでも働こうと思った。

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