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だれにでも、どんな時にでもこども心はある。

たぶん、いや間違いなく広島で小学校教育を受けた人は全員うんうんとうなづいてくれると思います。

広島の夏と言えば、平和教育。

8月6日は必ず登校日でしたし、30代後半になった今でも平和の歌は何曲か歌えます。

いえいえ。今日は平和の話がしたいんじゃないんです。ただ、この時期に広島に住む90歳の方と話す機会があり、そこで触れた戦時中の話があまりにも新鮮だったので、ここに書いておこうと思います。

誰だって、どんな時だって子ども心は存在した。

昭和20年、女学校に通っていたしげこさん。(見出し画像をどうぞ。ちなみにわたし、同じ高校の卒業生でした。大先輩。)教室で、毎日せっせと兵隊さんの下着を縫っていたそうです。くる日もくるひもミシン縫い。

ウーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

空襲警報がなると、みんな急いでグラウンドに出たそうです。

グラウンドなんて、何もない場所に出たら一発で爆弾の標的になるのでは?と思いましたが、それより校舎が倒れることの方が危ないからということでみんな一斉に外に出て、木の影に隠れるとか。

「空襲警報が鳴ると嬉しかった。やった〜!外に出られる!外の空気が吸える!単純だったんよねぇ。」

この発言に、ハッとしました。

そうよね。戦時中とは言え、教室で黙々と兵隊さんの下着を作って楽しいはずがない。お国のためと叩き込まれても、心はやっぱり15歳。

わたしがこれまで受けてきた平和教育はもちろん真実。悲惨な現実、人々の怒りや悲しみ。

でも、戦時中にも、小さな楽しみや喜びが存在していたことを知りました。

そしてそれは、かえって心を締めつけたりするのです。きっとわたしが大人になって聞いたからですね。小学生の頃に聞いても、何も思わなかったかも。


ところで、15歳で終戦を迎えたしげこさんの人生はまだまだここからです。

続きは、下の「見出し写真のPodcastはこちらから」からお聴きください。


今週の「ひろしまほんと」


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