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好きでも良い、苦手でももちろん良い。|『モンテッソーリ・メソッド』

子どもが通う幼稚園が「モンテッソーリ」を謳っているので、定期的にモンテッソーリ関連の本を読むようにしています。

我が家に遊びに来てくれたお友達から「自由に子育てしてるね」とか「あなた自身がモンテッソーリ教育を受けて育ったの?」と聞かれることがある私。

意識して何かを取り入れているわけでも、流行っているような「おうちモンテ」みたいなのはなーんにもしていない。でも、子どもを「一人の人」として捉えているからこそ、少しずつ近づけているのかもしれないなぁ。

『モンテッソーリ・メソッド』を手に取ったワケ

*実際の本は『子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて』というタイトルですが、ちょっと長いので『モンテッソーリ・メソッド』と略して表記していきます。

あんまりキチキチと「我が家はモンテッソーリでいくぞ!」と意気込むのは好きではない。

その一方で「自分が育てられた方法」とは違ったスタイルも知りたいなぁと思うから、定期的にモンテッソーリ関連の本を手に取っている。

何々流と決めるよりも、あちこちで見かけたり聞いたスタイルから、いいなぁと思ったことを、かいつまんで&良いとこどりするのが一番じゃないかな。

『モンテッソーリ・メソッド』からの学び

苦手なことを克服するために努力をするのも、素晴らしいことです。しかし、いかんせん苦手なものに向けた「努力」は「好き」のパワーにはかないません。だからこそ、人生の早いうちに好きなことに出会えたなら、それはとてもラッキーなことです。

堀田はるな『子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて』(2018)あさ出版

ほんと、これ!!と読みながら思ってしまった。

幼稚園の時から苦手な体を動かすこと。苦手だなぁと思いつつ、頑張れ頑張れ!と走ったところで、かけっこでは最下位。うんていではすぐ落ちる。

どんどんやりたくないなぁという気持ちの中で、どんなに応援してもらっても、楽しくはならないし、たいして上達もしないもの。

苦手ならやらなくていいよ、と突き放すワケじゃないけど、そこに時間をかけたり、悩んだりするくらいなら、さっさと好きなことを見つけて、そちらにエネルギーを注いだほうがよっぽど楽しいよね。

これって、大人にも言えること。苦手だなと思うジャンルを無理に頑張らなくて大丈夫。その道の人にお願いしたらいいから。そんなことを思えるようになってきた、最近。


『モンテッソーリ・メソッド』から取り入れたこと

幼少期の「下準備」として大人がしてあげらえることは、何でしょうか。それは小さなうちから、子どもが「毎日」「できるかぎり」「たくさん」手を使うように習慣づけてあげることです。

堀田はるな『子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて』(2018)あさ出版

我が家の長男は書いたり切ったりが大好きなフェーズに突入している。ダイニングテーブルの一角には、常に紙くずが散らかっているし、定期的に「はさみどこ?」と聞かれる毎日。

美しいダイニングとは異なる環境に、「もうやめてよーーー」と言いたくもなるんだけど。でも、「毎日」「できるかぎり」「たくさん」手を使っているんだからと自分をリマインド。

毎日ビデオゲームをしているわけじゃない。毎日引きこもっているわけじゃない。手を使っているだけ!と自分に言い聞かせながら、見守っています。(たまにキーってなるけど)


『モンテッソーリ・メソッド』をおすすめしたい方

「子供の家」では、子どもたちは自分で考えて自分なりに楽しむ経験を積み重ねていきます。一つの行動を深めて自分なりの探求をすることもできますし、さまざまな活動に次々に触れて自分の世界を広げることもできます。その中から「好きなこと」や「あまり好きではないこと」「得意なこと」や「苦手なこと」も見つけていきます。

堀田はるな『子どもの才能を伸ばす最高の方法モンテッソーリ・メソッド―――「自律した子」の育て方すべて』(2018)あさ出版

この箇所を読んだ時に良いなぁーと思ったのが、「好き」「あまり好きじゃない」と並列で書かれていること。

「好き」だからいいことで、「あまり好きじゃない」というのが悪いことという意味で捉えられていない。

全部を平均点取りなさいという日本の教え方に疑問をもつ私からすると、なんとも優しいというか、こうあるべきだよねと気付ける箇所。

「得意なこと」がある分、逆に「苦手なこと」もあって大丈夫。苦手なことに悩む暇があったら、得意なことや好きなことに没頭しようよ。

って、自分が小さい頃に大人から言われてたら、ちょっとは人生違ったんじゃないかなぁと思う方に、ぜひ手に取って頂きたい一冊でした。


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