WKB53(AT限定)vol.18
運転チャクラが開いた
第二段階の全19時間のうち、16時間が終わった。
うまくいけばあと3時間で卒検だ。
ならば今日は2時間やってしまおう、空いてるし。
今までは疲れるから連続で乗るのは
絶対嫌だったんですけど。
終わりが見えてきたせいか
1時間が早いなーと感じる。
路上に出たばかりの頃は
自分がどこを走っているのか
まるでわからなかった。
全然知らない寂しい道から
いきなり、見慣れた駅近くにでたり。
「ここがこう繋がっているんだ〜」とか
発見するたび、自分の中の地図も情報が書き込まれ増えていった。
いつかは、ひとりで走るようになるのだから。
無事に免許が取れたら。
ひとつひとつの動作も
はじめの頃みたいに、ガッチガチに頭で考えて
やる感じは無くなっていた。
「自転車と同じなんだから」
そうおっしゃる先生は多かった。
そのたびに、”ええ…違うよ…”と思っていた。
でも、今の
次の動作が自然と導き繰り出されるこの感じが
そうなのかな?と感じていた。
その感覚はたしかに感覚に過ぎないのだが
それをあまり疑ったり、
こねくり回したりしない方がいいと気づいた。
握りしめているほどうまくいかないことってあるから。
教習の最後は、駅前の賑やかなロータリーに行ったり、めちゃくちゃ細い一時停止地獄を急角度でUターンしたり、走ったりした。
けどどこにいても、やるべきことは変わらない。
翌日は、いよいよみきわめ。
仮免前はここで足踏みしたけど
今回はどうだろう…
一応、順調に走ってきたのに
最後の最後で、事故現場に遭遇。
警察も着いたばかりみたいで、交通整理もまだだ。
「落ち着いて、ゆっくり横を抜ければ大丈夫ですよ」
Q先生がいざとなったらハンドルを取れるよう、
手を構えていてくれたけど、自力で抜けていけた。
所内に戻り、縦列/方向変換の復習。
やっぱり、縦列は一発OKで
方向変換が安定しないなあ…
タイミングを見てハンドルを目一杯切ってバックするのと
少しずつ寄せながら下がっていくのは
後者の方が私には難しい。
前回、幅寄せも習ったけど
ますますわからなくなった。
なんとか、通れはするものの。
最後、Q先生に
「はい、いいですよ。
検定、しっかりやってくださいね!」
と言われて、19個目のマスにはんこが押された。
運転が劇的に楽しくなったとかはないけど
かといって、全然できなかった時も
できないから、いやだ。とか、それで辞めたいと
思ったことは全くなくて。
もし諦めるとしたら、落ち続けて資金が尽きるというコスト的なことだろうと思っていたので
ほっとした。
そうと決まれば、すぐにでも卒検を受けたかったけど。
いちばん早くても1週間後。
ちょっと空いてしまうけど、仕方ないね。
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