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タイム・トラベラーズ/窓の向こう側
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※物語の結末に触れています。
科学者たちは時間を越えるスクリーンの実験中に、偶然100年後の未来への窓をつくってしまい、不本意ながらその世界へ入り込んでしまう。そこは核戦争後の世界であり、荒野に生きるミュータントと高い文明を持った未来人が抗争を繰り広げていた。
ミュータントによって文明人の住処が襲われ、召使として働く奇抜なアンドロイドが次々と壊されていく場面は、どこか滑稽さがあるも、その身体が欠損しながらも必死に抗戦する姿に憐憫と物悲しさを感じる。
終盤、科学者たちはタイムマシンの計算ミスで、窓に入った時よりも過去に戻ってしまう。超低速で動く過去の自分たちを見ながら、時間の裂け目へ入り込んだことを知る。スクリーンにより10万年後の世界へ脱出することで彼らの物語に区切りがつくが、映像はまた実験時から始まり同じ物語を繰り返していく。タイムループのシーンがこの映画を多くのSFの中で特異な存在にしている。